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甘デジ「100%ST×ネオ時短」の裏名機! 存在感は控えめでもスペックは“超秀逸”!!

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 2004年以来14年ぶりの規則改正によってスペックの規定が一新され、「P機」という新時代に突入した。パチンコ新時代に相応しく、従来の規格にはないさまざまシステムが登場したが、パチンコにハマリ救済の機能を搭載した「遊タイム」は、そのなかでも一際大きな出来事として歴史に刻まれるだろう。

 そんな「遊タイム」を初めて搭載した機種が『Pフィーバー真花月2夜桜バージョン』となる。

 大当り確率の2.5倍から3倍の回転数を消化すると電サポ機能が発動し、その作動回数の上限は大当り確率の分母の3.8倍以下と規定されているので、大当り確率が1/199.8であった『真花月夜桜バージョン』では通常時に500回転ハマるとその瞬間に759回転の電サポがスタートするものであった。

「遊タイム」をなるべく体験できるように大当り確率や発動条件を考慮した機種であったが、素材が地味過ぎたのか、当初は遊タイムに懐疑的なファンが多かったからなのか、それほど大きなヒットとなることはなかった。

 ただ、遊タイム以外のスペック設計も秀逸で、安定性と適度な瞬発力を備えたなかなか優秀なマシンだったのである。そのエッセンスは甘デジバージョンとして登場した新機種『PAフィーバー真花月2 Light Ver.』に継承されている。

 大当り確率が1/99.9で確変突入率100%の8回転ST。ST終了後はおおむね32回転の時短に突入するという甘デジタイプでは王道のスペックとなっている。トータルの右打ち連チャン率は63.4%とそれほど高いものではないが、激アツの飛び道具を隠し持つ。

 そのひとつが「遊タイム」で、通常確率で250回転消化すると379回転の電サポが発動。遊タイム中の大当り期待度は約97.8%と超高確率で、甘デジゆえに遊タイム到達率も8.1%と高いものとなっている。

 突破型ではないので遊タイムの恩恵はそれほど優遇されたものではないが、安定感を後押ししてくれる重要な機能であることに間違いはない。

 さらにもうひとつの飛び道具が存在。それは10ラウンド大当り獲得時に付与されるロング時短である。規則の解釈に則った専門的な言い方をすれば「a時短」と呼ばれるタイプの時短で、大当り後に付与される時短の上限が100回転に固定されていた従来の基準から無制限に緩和された時短の種類となる。

 これにより本機の10ラウンド大当り後には249回転の電サポモードが付与されるロング時短が搭載され、最大出玉1000発と合わせて引き戻し期待度90%越えの連チャン性を楽しめる。

 しかも、仮にこの249回転の時短で大当りしなかったとしても通常時1回転でも回せば250回の遊タイムに到達することになるので、実質的にはほぼ次回の大当りが約束されることになるのである。

 100%連チャンモードと基本的に変動のない大当り出玉による安定性と2つの超時短による秘密兵器によって甘いスペックにコーディネートされた本機。そのうえ普通に打ってもオーバー入賞が連発する破格のアタッカー性能など、知られざる隠れた優秀マシンといえるかもしれない。

(文=大森町男)

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