パチンコ「図柄揃いALL1700発」の超絶スペック!「一撃1万発」も余裕だった “大物タイトル”復活を期待する声
パチンコのコア層がシニアな年代ということもあって時代劇とタイアップしている機種がそこそこ存在し、ひとつのジャンルとして定期的にリリースされている。その草分け的存在が『CR必殺仕事人』であり、このマシンの大ヒットにより「時代劇もアリなんだ」と多くのメーカーが気づいたのである。
以降、突確を初めて実装した『CR木枯し紋次郎』や、シリーズ第6弾まで継続する人気タイトルとなった『CR暴れん坊将軍』などが続々と登場。時代劇パチンコのジャンルを鮮やかに彩った。
そして京楽産業.もまた『仕事人』とは別の軸を担える新たな時代劇パチンコを世に送り出すこととなる。それが『CRぱちんこ水戸黄門』である。
『仕事人』が本軸ならば、この『水戸黄門』はスピンオフのような立ち位置で、羽根物になったり、小当りや潜伏といったモード移行によるパチスロ的ゲーム性を盛り込んだ「びっくりぱちんこ」など、型にしばられない自由な形態で展開している個性的なシリーズタイトルとなっている。
とはいえ、初代の『CRぱちんこ水戸黄門』は『CR必殺仕事人』のフォーマットを下敷きにした定番にして王道のパチンコ。大当り確率が1/397のマックスタイプで、突然確変は搭載しているものの、次回ループ確変に時短100回転が付与される。図柄揃いは出玉オール15ラウンド約1700発と、正統派スペックで登場しているのである。
確変継続率は66.7%と、このスペック構成では比較的高い数値で、一撃1万発は余裕。ツボにはまれば2万、3万発と出玉を吐き出す。しかも王道スペックの安定性が備わっているので、優良台を掴めば右肩上がりで出玉を増産させることも可能となる。
このスペックで、多くのファンを熱狂させた『仕事人』の演出要素が加わるのである。それはもうヒットして当然ともいえよう。ちなみに、演出に登場する俳優陣は、助さんをあおい輝彦、格さんを伊吹吾郎が演じているが、実際の東野英治郎・黄門では、助さんは杉良太郎・里見浩太朗であり、格さんは横内正・大和田伸也の組み合わせとなっている。
本機が登場した2005年は小泉内閣による構造改革やホリエモンこと堀江貴文が時代の寵児として世の中を席巻していた。ほかにも、iTunes Music Storeの台頭により音楽は「配信」される時代となり、トヨタ自動車の「レクサス」の誕生で日本車に高級車の風を呼び込んだ。
そんな激動の時期だからこそ、スペック・演出ともに安定感のある『ぱちんこ水戸黄門』が登場し人気を博したのかもしれない。ただ、『ぱちんこ水戸黄門』は2017年の『CRぱちんこ水戸黄門III』以降、新たなシリーズ機が登場していない。
その『水戸黄門III』では大当り確率が1/158.7のライトミドルをワンスペックでリリースするなど、後年は遊びやすさやへのシフトもうかがえただけに、ライトミドルタイプの熱量がにわかにあがっているこのP機時代への参入が期待されるところである。
(文=大森町男)
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