甘デジ「STの常識を覆す」新機軸の出玉システム!! STなのに「早めに当たるな!」二律背反の“逆転感情”が生まれる魅惑のマシン!
スポーツの醍醐味のひとつに「大逆転」がある。大混乱のなかで始まった五輪でも記憶に残る逆転劇がいくつも生まれた。今回と同じく日本で行われた長野五輪。スキージャンプ団体で日本選手たちが演じた大逆転は「ふなき~」のセリフとともに心に刻まれていることだろう。
ほかにも、最終種目でトップをかわし個人総合2連覇を達成した体操の内村航平、残り5秒でポイントを上回ることに成功したレスリングの伊調馨は4連覇の重圧を見事に跳ねのけた。
同じくリオ五輪から、バトミントンの高橋・松友ペアが第3ゲームの終盤に5点差をひっくり返して金メダル。レスリングでは伊調のほかに登坂絵莉もラスト2秒で劣勢を挽回するなど、逆転劇の多い大会でもあった。
このようなスリリングな「大逆転ドラマ」を堪能できるのは何も五輪やスポーツだけではない。パチンコの『CR逆転裁判99.9ver.』である。
平和から登場した本機は、確変突入率がヘソなら50%、電チューだと100%となるV確システムを採用したSTタイプの確変ながら、小当りRUSHを搭載した新感覚のゲーム性となっている。
ST回数50回で、その間に大当りを狙うのだが、ほぼ毎回転のように小当りが発生し8個賞球×入賞個数分の玉が払い出される。STなので早く大当りしてほしいが、小当りRUSHで出玉を稼ぐには深い回転数まで当らないでほしい。そんな二律背反の逆転感情が生まれるのである。
STモード50回転を消化したときに増える玉は600個オーバー。これにプラスして大当りを重ねていけばかなりの出玉感となる。約1/1で小当りが当選すると液晶にベルが揃いVアタッカーが開放。
タイミングによって玉を拾わないこともあるが、逆に2個、3個と小気味よく入賞していくパターンもある。平均すると1回転あたりで獲得できる出玉は13個ほどと試算されている。
ただ、右打ち中は60%が2ラウンド確変なので、この際はほとんど玉が得られない。ST回数をリセットしながらST回数を増やし、小当りRUSHで出玉を稼ぐようなゲーム性となっている。
一方で、残りの4割は約850発獲得の12ラウンド確変なので、偏りとSTの終盤で大当りが取れるような展開が続けば一挙に大量出玉を獲得できるのである。STの継続率は約60.9%となる。
ST中はモチーフとなる裁判での法廷バトルが展開する「エピソードST」と演出が成功すればゲーム数が増加していく「チャージST」の2種類から選べる。鮮やかな逆転劇で論破を楽しみたいなら前者を、パチスロの「AT・ART」のようなゲーム性を堪能したい向きは後者で連チャンに挑もう。
STの常識に異議を唱えた『逆転裁判』。ゲーム性と出玉の逆転現象でプレイヤーに勝利をもたらすのである。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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