パチンコ「右ALL2200発」! 強烈なインパクトを与えた初代マシン!!
パチンコの大当り出玉が最大2400→1500発へ
CR機からP機へと規則が変わった。この改正によりもっとも注目されたのは出玉性能が抑制されたことである。それを端的に示すポイントが大当り1回の出玉。P機では10ラウンド1500発までしか認められていない最大出玉が、CR機では16ラウンド2400発のボリュームで獲得できるのである。このことはパチンコファンを大いに落胆させた。
国から許可を得て営業するパチンコは取締りの歴史でもある。規制と緩和を繰り返し、時代ごとにそれぞれの物語を紡いでいった。しかし、遊技であるパチンコは射幸性が逸脱しないようにと規制されることが多い印象もある。
これまでも数々の規制が行われてきたが、最悪の黒歴史「5回リミッター」の次に悪印象を与えたのは「確変65%規制」ではないだろうか。文字どおり、確変の継続率が最大でも65%に留めなくてはならない。
そんな規制の中で超大物タイアップ機が誕生
コミック累計発行部数7000万を超える世界で大ヒットした強力なコンテンツが、この時期にパチンコ化された。『CR FAIRY TAIL』である。週刊少年マガジンで連載されたファンタジーバトルマンガをモチーフにした機種だ。
確変の継続率は当然65%になる。ヘソ入賞時の65%で確変に突入。右打ち中の大当りはすべて確変となるが、転落抽選方式を採用している。1/356で抽選されている転落フラグを引く前に1/191の大当りを引かねばならないゲーム性で、その継続率も約65%となっている。
電サポは状態を問わず100回転が保証されている。つまり、1回転で確変から転落しても99回転は電サポが作動する。また、100回転を越えて確変が継続された場合はそのまま電サポが継続。大当りか転落するまで確変が続くのである。
このように連チャン性にはそれほど期待できない一方で、右打ち中の大当りはそのすべてが最大出玉となる16ラウンド約2200発と出玉性能の破壊力は抜群。出玉の重量感をもって継続性を補う形になっている。
したがって、それほどループ率が高くなくとも確変突入時の期待出玉は満足できるものとなり、平均で5000発を超える出玉を獲得できるのである。
また、出玉性能以上にインパクトを与えたのが「ステップアップ漫画タワー」で、盤面の右側に搭載されたユニットには4コマのマンガが描かれており、原作のキャラクターが繰り出す必殺技のレベルが上がるほど期待度がアップ。斬新な手法でマンガのパチンコ化を表現している。
こういった「マンガ」に最大の愛情と尊敬を込めた『FAIRY TAIL』は、バトルシリーズを通してマンガ的なアイデアが用いられている。第2弾では、バトル(リーチ)が発生するほど勝率がアップしていく「ランクアップバトルシステム」を搭載。戦うたびに強くなっていくマンガの主人公の成長を仕組みに落とし込んでいる。
また、P機ながら2000発、3000発の出玉を獲得できる大当りも存在するなど、初代の出玉性能も踏襲されている。しかし、出玉性能が規制されたP機がCR機よりも多くの出玉を吐き出す大当りが実装されるとは、まさにおとぎ話のようだ。
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