パチンコ店で「回避不能の犯行」発生!? 深夜を狙った鮮やかなる手口とは!!
パチンコ店で窃盗事件
たびたび報道されるパチンコ店に関連するニュース。先日も札幌市の某ホールにて、他人のICカードを盗んだ疑いで70歳の男性が逮捕されるという許されざる事件が発生していました。
話によると、お客様が遊技台から離れた隙をついてICカードを抜き取ったとのこと。このような不届き者から身を守るためにも、離席する際は貴重品を持ち歩くことを徹底したほうがいいでしょう。
私がホール店員として働いていた頃は、意外にも盗難対策を行わないお客様が多かった印象。地域柄による治安の良し悪しも関係していると思いますが、先述したような「ICカード差しっぱなしで離席」を目撃するケースも少なくありませんでした。
我々スタッフが発見した際は、忙しくなければお客様が戻るのをその場で待ちます。戻って来る気配がなければ、カードにロックをかけて盗難されないように対策をとっておりました。
このようにスタッフによる鉄壁のホール巡回によって、お客様の安全を確保しようとしていたのですが…どれだけ注意を払っていても、残念ながら貴重品の盗難を防ぎきることはできません。ICカードや財布の盗難が発生するというケースは、少なからずあったのです。
中には窃盗目的でホールに訪れる不届き者も…
その中でも特に記憶に残っているのは、明らかに窃盗を目的としてホールで品定めをしていた極悪人。遊技を全くせずにレストコーナーでひたすら待機。遊技中のお客様が席を立ったら、該当の台へ向かってICカードの抜き忘れをチェックするという腹立たしい行為を繰り返していたのでした。
その不穏な動きを予め察知できていれば良かったのですが…残念ながら、これらの犯行ルーティーンが発覚したのは盗難事件が起きた後。カメラで確認したことで、これらの極悪行為が明らかになったのです。
私もその様子を見ましたが、その手口に怒りが込み上げたのを覚えております。「お客様が席を立つ→速やかにサンドのICカードを抜く→精算機で現金にして即退店」という流れは、本当に腹が立ちました。
この人物の映像を警察に提出して再来店での御用に備えていましたが、私のホール在籍中に現れることはなかったのでした。今でものうのうと社会に溶け込んでいると思うと、やり場のない感情が込み上げてきます。
このようにホールで度々起こってしまう窃盗ですが、あの事件だけは忘れることができません。「アノ犯人」は、鮮やかすぎる犯行によって我々スタッフに衝撃を与えたのでした。
あれは数年前のホールの閉店後。カウンターの締め作業を行っていた店員から「5玉のお菓子の在庫が全然足りません」という報告がありました。
私が勤めていた店舗では、毎日必ずお菓子の出品数と在庫数を確認するルールが存在。ここで誤差が生じた場合は、その原因を特定して再発の防止に努める必要があったのです。
その主な原因は、お客様に渡した景品お菓子の入力忘れ。特に今回の「5玉お菓子」は出品頻度が高いので、誤差が生じやすいという傾向がありました。
「また入力忘れだろう」などと軽い気持ちでいたのですが、詳しく聞いてみると「5玉お菓子が10個足りない」とのこと。これは明らかに数が多いので、ただの入力忘れで片付けられる問題ではなかったのでした。
「カウンター側のミスでないなら…もしかしてお客様がお菓子を!?」など、考えたくもない事態が起きてしまっていた可能性もあります。気が進みませんでしたが、私はカメラで怪しい行動をしている人物がいないかチェックしたのです。
しかし、そのような不穏な動きをしているお客様は1人もいませんでした。カウンター側のミスとしか考えられないため、スタッフの入力ミスという結論となって話は終わりました。
しかし、この不可解なお菓子の誤差は連日のように発生。狙いすましたかのように「5玉のお菓子だけが足りない」という状況が数日間も続いたのです。これは明らかに異常ですが、どれだけ原因を追究しても特定することができなかったのでした。
その後も捜査を続けましたが、進展はなし。「一体何が起こっているんだ…」と、恐怖にも似た感情に見舞われたのです。
営業中に問題がないのなら、残されたのは「それ以外のタイミング」でお菓子が減っているという可能性のみ。私はダメ元で閉店後の深夜帯のカウンターを確認しました。
すると、そこには薄暗いカウンター内を元気に走り回る「ネズミ」の姿があったのです!
お菓子を盗んでいた意外すぎる犯人。他のスタッフも「そりゃ見つからないわけだ」と笑って話しておりました。「5玉お菓子」がよっぽどお気に入りだったのでしょうか。小さな泥棒の回避不能な犯行に、衝撃を受けたエピソードでございます。
(文=ミリオン銀次)
<著者プロフィール>
ホール店員・雀荘店員といった職種を経験。それらを活かし、ライターとして活動中。特に力を入れているのはパチンコ・パチスロ分野で、自身の遊技体験やホール店員時代のエピソードを中心にしたコラムを執筆している。パチンコ・パチスロ歴は10年以上で「打ちたい台をトコトン打つ」がモットー。結果として、目も当てられない大敗を多く経験。「悲惨なエピソードも明るく紹介したい」といった拘りを持つ。
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