パチンコ「150万の新台」のボーダー超えに出会うのは超困難？【松戸檸檬の人生ちらみせ道中膝栗毛】

松戸檸檬の人生ちらみせ道中膝栗毛

• 目次
• 開発に携わっていた頃、「情報漏えい」には慎重だった
• 『アノ台』によって「ホールの体力」が浮き彫りに？

　今って便利な世の中だなぁ。すぐに調べたら情報が出てくるのだもの。そりゃ、雑誌も廃れるわけよね…とパチンコの価格を調べながら痛感した松戸檸檬です。どうもこんにちは。

　パチンコの価格なんて一般ユーザーが知るよしもなかった。ホール関係者に配られる営業資料は雑誌編集者だった私でもメーカーのショールームで頂くか、見せてもらうレベルだったのだ。今でこそ、Xでも見かける稼働貢献週や台粗利なども雑誌には必要なかったし、なんとなく新台導入して、気づいたら撤去されていたという感覚だった。

　それが今ではスキャンした営業資料画像などがネットに転がっている。感覚がアップデートできていない私にとっては「あれ、それは表に出しちゃって大丈夫？ 」と思う事が多々ある。

「未確定情報！ メーカーの○○が○○の版権を取得」とか、「○○が○○を開発中」などといった情報をXのタイムラインで見かけることもある。

　そして、その情報を私が所属していた雑誌は年間数十万円のお金を出して買っていたのだからびっくりな話である (今で言うと、noteみたいなものかな？ ) 。

あの頃「情報漏えい」には慎重だった

　開発に携わっていた頃、情報漏えいにはすごく慎重になったし、実際にリリース前の動画を流出させた会社があって大問題になった事もあった。と言ってもメーカー間ではどこが何を開発しているかツーツーだったので、数々のオフレコすぎる話はどこにも出せないし、今でも書けずにいる。

　酒の席で酔いが回り、気持ちが大きくなると、ついぽろっと話してしまうのだろう。私が推測するに多くはお酒の席から流出しているのだろうと考える。

　実際にメーカーの人とラウンジに行った際、ぽろっと話している人を目の当たりにした。幸い、相手はホステスと私だったので問題はなかったけど、相手がバズりに命を賭けている人だったら、翌日にはトレンド入りにしていたに違いない。

　どこまで出しちゃっていいのか、という物差しが私には良く分からないので出さないというのが正しいし、承認欲求が爆発してXに書いちゃいけない事を書いて自爆する殿方の気持ちも理解が出来ない。フォロワー数とインプレッション数=その人の価値という見方が出来ない私は感覚が平成レトロ女なのかもしれない。

　その反面、こうしてすぐに台の価格も分かるのだから、「承認欲求強めな殿方の皆様、ありがとう」とも思っているし、これらの情報が表に出やすくなったおかげで一般ユーザーも立ち回りやすくなったと考える。

『リゼロ2』によって「ホールの体力」が浮き彫りに？

　前置きが長くなったけど、1台150万円の『e Re:ゼロから始める異世界生活 season2(以下、リゼロ2)』（大都技研）の増台導入がいよいよスタートする。

　この話題を営業マンの友達に聞いたところ、「買った店舗は稼働と中古価格を考慮して購入しており、買えなかった中小ホールが怒っているのでは？ 」とのこと。きっと怒りながらも仕方なく買ったホールだっているはずだ。中古価格が高騰しているからとは言え、約3倍以上の価格なのだから。

　リゼロ2という台によって昔は分からなかった、ホールの体力が浮き彫りになってしまった感は否めない。増台するホールは当然のことながら看板機種にするべく力を入れていくだろう。それでもボーダーもあれば良いレベルかもしれない。

「GWはぶっこ抜き！」 という傾向も薄れつつあるみたいだけど、さすがに150万の新台のボーダー超えに出会えるのは加工ゴリゴリのスロ垢女子をホールで見つける事ぐらい難しい。なのでアームに自信のない方は深追いはせぬよう、ほどほどに楽しんでね。