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パチンコ「時短」搭載でさらなる破壊力へ! 【CR機の歴史~1996年前編~】

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 1992年から始まったパチンコCR機の歴史。当初こそコストパフォーマンスの低さから伸び悩んだものの、1993年に新内規として誕生した西陣の『CR花満開』が強烈な連チャン性で大ヒットを記録すると、翌1994年には人気シリーズの初代『CR黄門ちゃま2』がデビューし、CR機の認知度を一気に高めた。

■CR機の歴史~1996年

 1995年には『CRフィーバーダウンタウン劇場』『CR冒険島』『CRバトルヒーロー』などといった名機たちが登場。『CRコマコマ倶楽部』は通常大当りが確変へと昇格する「再抽選」機能を組み込み、その後のゲーム性に大きな影響を与えた。

 確変突入率3分の1、以降2回継続の確変が主流となった中、1996年には平和が『CRハッピーデート』『CR RYU-OH』『CRサクセスストーリー』を発売。

『CRハッピーデート』は魔女が横切ると確変リーチ濃厚、『CR RYU-OH』は相手が中出目を回す「勝負」、猫に切り替わる「招き猫」、一旦停止後に中出目のみ回転する可能性がある全回転「爺さま」と3つのSPリーチを搭載しているのが特徴で、『CRサクセスストーリー』はコインが積もり続ける「ジャックポットリーチ」の発生で大チャンスを迎える。

 これらの大当り確率はそれぞれ約397分の1、約395分の1、約398分の1だ。

 大一商会は金のシャチホコが鎮座する屋根の上で忍者によるアクションが展開される『CRどろろん忍者くんV』を製造。大当り確率は設定1:359分の1~設定3:463分の1と低いものの、その分、デジタル回転時間短縮機能の恩恵が大きい。

 奥村遊機が発売した『CRヤジキタ』は「東海道中膝栗毛」がモチーフで、大当り確率は398.5分の1。図柄の左右同時停止や「ひっぱりリーチ」の動作4回以上は大当り濃厚となるなど、細かな法則性で多くのファンを魅了した。

 また、同社は大当り確率296.5分の1、確変突入率12分の5、次回まで継続の『CRアシュラ』もリリースした。

■近年のパチンコを代表する名機の初代も

パチンコ出玉画像
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 豊丸産業は『ドラゴン伝説』シリーズの元祖とも言える『CR竜王伝説Z』を製造。大当り確率は389分の1で、左右出目は15種類&中出目の「七」「ド」「ラ」「ゴ」「ン」「伝」「説」には通常の「緑」と確変の「赤」が存在することから、確変突入及び継続率は22分の7となる。

 このほか、サミーは定番シリーズの第1弾『CRガオガオキッズ4』、藤商事は確変突入率50%、次回まで継続の『CR魔法のランプ』を発売。各メーカーがこぞって新機種をデビューさせた状況下、「確変」の出玉力に変革をもたらすひとつのマシンが登場した。

 近年のパチンコ分野を代表する『P大工の源さん 超韋駄天』の記念すべき初代、三洋物産の『CR大工の源さん』である。

 この『CR大工の源さん』は確変突入率3分の1、以降2回継続のフルスペック。大当り確率は設定1:369.5分の1~設定3:438.5分の1と低い反面、確変終了後は例外なく「100回」の時短へ突入するのが大きなポイントだ。

 これによって従来のフルスペックでは「4.75回」であった確変時の平均連チャン回数が設定3で「5.24回」までアップし、かつてない破壊力の高さを見せ付けた。

 他を圧倒する出玉性能に加えて、「クレーンリーチ」「お祈りリーチ」「コンベアリーチ」「だるま落としリーチ」など多彩なパターンを用意した演出も秀逸で、瞬く間にホールの主軸に。どのホールも朝から大賑わいで、シマはさながら鉄火場のようであった。

 一方、1996年には『CR大工の源さん』と人気を二分するマイルドスペックのマシンも登場した。これについては後編で詳しくお伝えしよう。

※本記事は2021年5月配信記事を再編集したものです。

パチmax! 編集部

パチmax! 編集部

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