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パチンコ店「顔面骨折」で蘇るトラブル…怒号とびかう口論に発展した意外な理由とは

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 先日、恐ろしい内容のネットニュースが報じられておりました。パチンコの開店待ち中に男性2人が口論となり、一方が拳で顔面を殴打して骨折させたというのです。

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 その理由というのが「暖をとる場所を巡って」だったとか。並び順のルールを守らなかったなどが原因で揉めることはあると思いますが、まさか「寒さしのぎ」が火種となるとは予想外。朝方だっただけに、相当冷え込んだのでしょうか。

 ただ、どんな理由であれ相手に危害を加えるのは絶対にいけません。ましてや顔面骨折するレベルで殴るなど言語道断。加害者には暖をとる以前に、「頭を冷やしてほしい」とつくづく思います。

このように、パチンコ店では様々な理由でトラブルが発生する可能性がありますが…思い返してみますと、私がホール店員だった頃も色々な理由で口論や喧嘩に発展することがございました。

 というわけで、今回は私が実際に遭遇した「印象深いトラブル」をご紹介しましょう。

【ホールに響き渡る怒号…あわや傷害事件!?】

 ホールで遊技していて隣の人に対して「イラッ」とした経験は皆さんも1度はあるかと思います。その要因は「ボタン強打」や「遊技態度」など様々ですが、その中でも「遊技台の音量」に関するクレームを受けることが多かった印象です。

 お客様に呼び出され「隣(遊技台)がうるさすぎて自分の台の音が聞こえない」、「耳が痛くなってきたから(隣の台の音量)小さくするよう言ってくれ」と頼まれるケースは少なくありませんでした。

 依頼があった際は、大音量で遊技しているお客様に「申し訳ありませんが、台の音量を下げていただいてもよろしいでしょうか」と、言い方に角が立たないよう慎重に対応します。そうすることによって、大体の場合「わかった」と言って調整していただけるのです。

 このようにお客様との間にホール店員がワンクッションとして入ることで、問題なく解決することができていたのですが…。

 この音量問題をお客様自らが解決しようとした場合、思わぬトラブルへ発展してしまうこともあるのです。

 ある日いつものようにホールを巡回していると、パチンコ島の一角から凄まじい怒号が飛び交い始めました。「テメエ!」、「ふざけんじゃねえぞ!」など、穏やかではない言葉が飛び交っていたので、私はすぐさま現場へ駆け付けたのでした。

 すると、そこには男性2人がガンを飛ばし合いながら口論している姿があったのです。タンクトップ姿に筋骨隆々の若い男性と、スーツ姿の中年男性。前者に関しては、今にも強烈なパンチを繰り出しそうな勢いで怒りを露わにしておりました。

 ただ、相手のスーツ姿の中年男性はソレをも上回る殺気をみなぎらせていたのです。

「傷害事件になったら洒落にならない!」と危険を感じた私は、すかさず間に入って仲裁しようと試みたのです。二人をなだめつつ、口論となった経緯を伺ったのでした。

 話によると、スーツ姿の男性が隣の台の音量に耐えかねて手をスッと伸ばして調整ボタンを押したとのこと。その際に「うるさいんだよ」と言われたらしく、それにカチンときた筋骨隆々のお客様が「なに勝手に触ってんだテメエ!」と怒りを露わに…そして一触即発の今の状況に至ったというわけです。

 どれだけの大音量で遊技していたかは分かりませんが、他人の遊技台を何も言わずに音量調節しようとしたスーツ姿の男性の行動はよろしくありません。「そういう場合はスタッフが対応いたしますので、一声かけていただけますか」と注意を促しました。

 しかし、「なんだよ!俺が悪いってのか?」と気に入らない様子でコチラを睨みつけてきたのでした。どちらにも非があると思いますが、それをダイレクトにお伝えしたら両者からのヘイトが上昇するだけ。対応を間違えれば、それこそ収拾がつかなくなる可能性もあります。

「どうやってこの場を丸く収めようか」と考えつつ、言葉を選びながら説得すること約30分。時間経過のおかげでヒートアップした気持ちが冷めてきたのか、最終的には双方から「大人げなかった。申し訳ない」「こちらこそすみませんでした」という言葉が発せられたのでした。

 結果的に「喧嘩両成敗」といった感じで、大きなトラブルに発展せずに事態が収束したので良かったのです。このような状況を未然に防ぐためにも、何かあった際はホール店員に対応をお願いするのが賢明と言えるでしょう。

(文=ミリオン銀次)

<著者プロフィール>
 ホール店員・雀荘店員といった職種を経験。それらを活かし、ライターとして活動中。特に力を入れているのはパチンコ・パチスロ分野で、自身の遊技体験やホール店員時代のエピソードを中心にしたコラムを執筆している。パチンコ・パチスロ歴は10年以上で「打ちたい台をトコトン打つ」がモットー。結果として、目も当てられない大敗を多く経験。「悲惨なエピソードも明るく紹介したい」といった拘りを持つ。

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