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大量の「パチンコ玉が滞留」で大パニック!! お客さんのイライラはMAX…

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田舎の古い小型店を襲ったアクシデント

 私の勤めていたホールは田舎の古い小型店。古いのは建物だけでなく設備も同様。それだけ劣化しているしトラブルも起きやすいが、今回もまたそんなホールで起きたトラブルの話だ。

 自店は300台に満たない規模で、稼働はMAXでも80人程度。しかし、少人数で回しているし当時は各台計数機でもない箱積みだった時代だ。トラブルも頻繁で呼び出しランプはバンバン点くし、スタッフ達は意外と忙しかったのである。

 そんなある日のこと。同じシマ列の複数のパチンコの遊技客から次々と呼び出しランプが点く。この時点で嫌な予感を覚えるが、対応に回ると盤面下段のアウト穴に玉が詰まっていることに気づいた。他の台を確認すると、やはり同じ様子である。

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 これは遊技台裏のアウトボックスに玉が詰まっている状態で、単にアウトボックスに異物が詰まっているとかであれば取り除いて終わりだが、やっかいなのはそうでない場合だが…。

異物を取り除けば解決するのだが…古い小型店では簡単ではない

 嫌な予感は的中した。アウトボックスを通過した玉が流れていくシマの中の『ドブ』と呼ばれる道に大量の玉が滞留していたのだ。この時の原因は単純で、ドブの奥の玉が吸い込まれていく穴が異物などによって塞がれていたからだった。

 ドブは緩やかな傾斜状だが、玉が流れていかないのでドブにドンドン玉が溜まっていき、行き場を失った玉はやがてアウトボックスにも達しドンドン玉が詰まっていくという状態。

 したがって異物を取り除けば解決するのだが、これが古い小型店では一筋縄ではいかない。異物を取り除くにはシマの中に入る必要があるのだが、小型店だけにシマの内部は極端に狭いのだ。

 遊技台を1台開けてそこから入り込むのだが、本当に窮屈で困難なのだ。そして大量に溜まっている玉を掻き分けながら異物を取り除く作業は、なかなか大変なのである。

 設備の整った新し目の店なら他の手段もあるかもしれないが、これが旧式設備である小型店の現実だ。

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 異物を取り除けばやっとひと段落。玉は流れていくが、それだけでもかなりの疲労感が残る。おまけにシマ内部は酷く汚れているので、制服は真っ黒に汚れまくるという…やりたくない作業なのは間違いないのだ。

 その異物というのも古い店ならではで、シマ内の設備の部品などが大半。中にはお客さんが隙間から投げ込んだ遊技説明ポップが入り込んでいたこともあった。

 そんなトラブルが起こるたびに「新しいお店ならばこんなことは起こらないのだろう」と何度思わされたことか。これはホルコンのデータチェック等でも発見することが出来るのだが、そんな余裕がない時に限って起こるのが常だった。

 遊技できずにイライラMAXのお客さんをなだめながら対応に回ったあの頃。今となっては良い思い出…などとは全く言えない、忘れられない思い出である。

オーハナB

オーハナB

元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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