パチスロ「GOD超えの衝撃」を呼べるか…かつて存在したGODタイプたち

　もうすぐオリンピアから『S戦国乙女 暁の関ヶ原‐DARKNESS‐』がリリースされますね。この機種は人気シリーズ戦国乙女の最新機種でありながらも、そのゲーム性は「GOD系マシンのソレを彷彿させる」といわれておりますが…どうなのでしょう。

　確かに大まかなゲーム性や某フリーズに似た演出で1/8192のプレミア役が成立する等、それっぽい部分は沢山ありました。しかし、これはむしろ全然アリだと思います。

　パチンコ、パチスロの歴史とは得てしてそういうものであり、良い部分があれば素早く取り入れ、ダメな部分は切り捨てていく…その繰り返しの中で、更に良いモノが生み出されていくもの。それは、パチンコ業界に限ったことでもないでしょう。

　最近では『P大工の源さん 超韋駄天』以降、神速パチンコがもてはやされています。それも、そういった影響なのですから。

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　20年以上前に史上初の横スクロールであった三洋『ギンギラパラダイス』が大ヒットとなるや、各メーカーがこぞって横スクロールのパチンコ機を投入していった時代もあった訳です。

　同様にパチスロの主力であるジャグラーにも、それは当てはまりますよね。これまでにリリースされた『そっくりさん』は実に数多くあり、色々と問題になったことすらありました。

　しかし、それは「海やジャグラーを摸倣するのが困難ではない」という側面もあるのだと思われます（細かい内部仕様までは別ですが）。そういった意味では、GODタイプの機種にも同じことが言えるのかも知れません。

　かつて存在したメーカー・ラスターの5号機『メガミリオネア』は、その筆頭格でしょう。

　ビジュアル、ゲーム性、機種名に至るまで全てがGODのそれに近く…巷では様々な呼び名で呼ばれておりました。当時の営業マンが「この機種を一言で説明するとGODですね」といっていたことも忘れられないですね。笑わせて頂きました。

　他メーカーでは『ンゴロポポス～ピンチ！捕われの爺』や『パチスロアレジン』なんていうGOD系マシンもありました。特にアレジンは、その神々しいビジュアルや演出もかなり似通った雰囲気でした。

　やはり「人気機種はオマージュされる！ 人気機種がゆえに！」…そういう運命なのでしょうか。しかし、それこそが遊技機の発展に大きく関わってきたのも事実です。パチスロ以外でもそうですが、本家を超えることが中々ないのも世の常ですけどね。

　いつかGODを超えるGODタイプ機種が登場することはあるのでしょうか…。まぁそれも楽しみではありますが、とりあえずは本家のユニバーサルに期待したいと思います。

　そう！ GODを超えるのはGODだけなのですから!!

（文＝電撃しらっち）
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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