【パチスロ名機列伝】かつては「右レバー」が伝統…『ジャグラー』を生んだ北電子の2号機を回想!!
リール左、或いはリール下中央に位置するお馴染みの「GOGO!ランプ」が光ればボーナス確定。その単純明快ながらも深みのあるゲーム性を武器にジャグラー帝国を築き上げたパチスロメーカー・北電子は2号機時代、『ガリバー』なるシングルボーナスの集中役を搭載したA-Cタイプのマシンを発売した。
ビッグとREG、2種類のボーナスはどちらも350.8分の1と全設定共通。設定差があるのは、この集中役の「JACパニック」のみ。そのJACパニック突入抽選は通常時にシングルボーナスが揃ったタイミングで抽選される仕組みで、トータル突入率には設定1:3571.4分の1~設定6:518.1分の1と大きな差がある。
首尾よくJACパニックに突入すると、シングルボーナス出現率は通常時の10倍(設定1:52.2分の1→5.22分の1)まで大幅アップ。このJACパニックはビッグのみならずREGでも終了し、明確な継続のサインは存在しないのが特徴だ。
また、当時はストップボタン部と下パネルの隙間上部から突き出た右レバーが同社の伝統だったが、本機には初めて一般的な左スタートレバーが採用され、従来の右レバーはベットボタンの役割に変更。パネル左下の「MONSTER」ロゴは0号機『モンスター』シリーズから受け継がれた同社の冠名称で、ファンの間では「モンスターガリバー」の名で親しまれた。
一方、本機は判定用の乱数が規則正しいループタイプ&移行速度も遅いことから体感機を使った攻略が発覚。この教訓を生かして狙い撃ちを阻止した2-2号機が『ガリバースペシャル』である。
■ボーナスの連打で出玉を増やすゲーム性へと変化
こちらは同時にJACパニックの破壊力自体も抑えられ、ボーナスのオマケ的な存在に。その分、ボーナススペックは強化され、どちらかと言えばボーナスの連打で出玉を増やすゲーム性へと変化した。
リール制御は、『ガリバー』と同じくコントロール方式を採用。リーチ目は3号機『アポロン』にも継承されたチェリー+ボーナス絵柄の一直線型が基本なものの、ボーナス成立時に絵柄を引き込めない場合は大きなスベリが発生し、これでボーナス成立を察知することもできた。
なお、先述した変則右レバーは、本機を最後に姿を消した。
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