【スマスロ導入】で思い出すCR機導入元年…当時の機械代は一体、いくら?

間もなく登場する次世代パチスロ
いよいよ11月21日、SANKYOの『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』、オリンピアの『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!』、山佐ネクストの『スマスロリノヘブン』と、スマートパチスロの3タイトルが全国のホールに導入される。
スマートパチスロ、いわゆるスマスロとは物理的な遊技メダルを使用せずに「電子情報」で貸出と遊技を行うパチスロのこと。ホッパーやメダルセレクターなどの代わりに筐体には遊技メダル数表示装置が装備され、電子での遊技メダルが蓄積される。
専用ユニットでは、現金による電子的な遊技メダル貸出やICカードを利用した貯玉・再プレイが可能。遊技終了時は遊技メダル数表示装置の計数ボタンを押すことで現金や獲得メダルのデータが専用ユニットに転送され、ICカードに記録される。
また、スマスロでの遊技情報は主に日本電動式遊技機工業協同組合が管理する遊技情報センターに送信される模様。ここで得られた情報は射幸性上昇の抑制や、不正防止対策などに活用されるそうだ。
ちなみに、スマートパチンコは2023年1月からの導入を予定している。
思い出すパチンコ「CR機」の導入
振り返れば過去、パチンコ業界には同じような流れがあった。1992年に始まったパチンコ「CR機」の導入。これはセントラル通商が1986年に発表した「エクストラシステム」に端を発したシステムとされ、このCR機には「大当りの確率変動」と「3段階設定」が認められた。
だが京楽、西陣、SANKYO、ニューギン、三洋、竹屋と一挙6メーカーが発売したCR機には、当時の市場を席巻していた現金機の連チャンデジパチほどの出玉力はなく、予想外に苦戦を強いられることに。
これは“マズい”とばかりにすぐさま「確変の2回ループ」や「電チューの確変」といった新内規が施行され、今なお名機として語り継がれる『CR花満開』などが登場したことで、世間に知れ渡ったのだ。
業界誌「シークエンス」が主宰するYouTube「シークエンスチャンネル」内の動画「VOL.52」では、そんな当時の同誌を読み返しながら、CR機導入元年の思い出を回想している。
これによると、シークエンスの初代発行人で編集長の故・三浦健一氏は、とにかくCR機の「導入に怒っていた」模様。その理由は主に行政の主導であるからで、動画の進行を務めた業界ジャーナリストのPOKKA吉田氏は、現在のメーカー主導とはかなり内容が違うと語った。
また、動画に共演したNOB代表取締役の石川忍氏は、当時の機械代の適正価格にも着目。当時のCR機は「25万円」ほどだったそうで、POKKA氏はそれでも「高め」としたが、現在のスマートパチスロは諸々込みで「どんなに安く見積もっても70万円」だとし、「20年経って、こんなになっちゃった」と機械代の高騰について言及する場面もあった。
【VOL.52 スマスロ導入目前の今、プリペイドカード導入直前のシークエンス1992年7月20日号を読み返す〜故・三浦健一、怒りの特集号〜】
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