スマスロ実戦『ヴァルヴレイヴ』で“大量上乗せ”炸裂するも… 「逆万枚負け」もあり得る超荒波スペックで感じた危機感

　巷で話題沸騰中のスマートパチスロ（通称、スマスロ）。かねてより囁かれていた「ユニット不足」も何のそので、ふたを開けてみれば、SANKYOの『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』が2800店舗以上、オリンピアの『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!』は2300店舗以上、山佐の『スマスロリノヘブン』が1200店舗以上（※いずれも11月28日現在）と、予想を超える導入台数となりました。

万枚突破率はやはり別格！5号機のハーデスや凱旋に匹敵するレベル

　卓越した出玉性能ばかりが注目されていますが、逆にいえば、それだけ吸い込みが激しいということ。万枚突破やコンプリート機能発動の報告があちらこちらで飛び交っておりますが、一方で「投資逆万枚」というエグすぎる大負け報告も散見されます。

　なんせ純増だけでいうと、『ヴァルヴレイヴ』は1Gあたり約7.2枚。コンプリート機能はMY19000枚到達時ですが、実際に万枚クラスの出玉は現実的ですから、ネット上で「4号機の再来！」などと騒がれるのも納得です。

　某攻略サイトには「設定ごとの実戦勝率」と「万枚突破率」が掲載されておりましたが、本当に荒い印象ですね。低設定域での勝率は約30％、設定6でも約50％弱程度（あくまでも実戦値）だそうなので、高設定でもかなり安定感に欠けるようです。

　ただし、万枚突破率はやはり別格。低設定域でも約2%近くあるようで、これは5号機のハーデスや凱旋レベル。設定6に至っては14％を超えるようですから、やはり非常に夢がありますし、私自身も今回の実戦でその片鱗を垣間見ることが出来ました。

　最大の見せ場はAT中の300G上乗せなんですが、この時のラッシュで獲得したメダルは約4000枚。でも結局マクれなかったですからね。300Gだけでも2000枚OVER確定ってことですが、それでも取り返せないくらい投資がかさんでいたんです。

　まぁ負けとはいってもチョイ負けレベルまで取り返せたので、かなり助かりましたけどね。初のスマスロということで、気合を入れて上位AT「超革命ラッシュ」へブチ込むまでヤメない覚悟でしたが、後になってゾッとしました。

　そう考えると、これでも運が良かった方なのかもしれません。投資が50本を超えた時点ですでに顔面蒼白でしたし、設定などまったく予想がつきません。4000枚獲得するのにかかった時間はわずか1時間程度ですが、これを夢見て過剰な投資を続けるのはかなり危険だと思いました。

　出玉性能的には4号機に匹敵するものがあるかも知れませんが、20年前と現在では時代が違い過ぎますし、ユーザーの使える金額も20年前の方が確実に多かったでしょう。

一歩間違えれば逆噴射5000枚コース…

　私自身も4号機時代は狂ったようにAT機を打ち散らかしておりましたが、同じようにスマスロを打つかといえば微妙なところ。たまには打つかも知れませんが、頻度としては少ないと思います。

　今回も一歩間違えれば逆噴射5000枚コースでしたが、そうなるともう、当分パチスロを打つ余裕なんてなくなっちゃいますからね。同じようなユーザーは多いのではないでしょうか。

　それにパチスロを打ちながら「一度もメダルに触れない」というのは不思議な感覚でした。慣れてしまえば何のことはないのでしょうが、私のように下皿からドル箱にメダルをガバーっと詰め込みたい方もいることでしょう。

　あとはスマスロを導入できないホールの動向も気がかりですね。格差は広がっていくばかりですから、閉店ラッシュがさらに加速しそうな気もします。

　いずれにせよ、サイは投げられたスマスロ。幸先良いスタートを切れたのかどうかは私ごときには判断でき兼ねますが、メーカー、ホール、ユーザーが三方良しとなるよう願うばかりです。