高設定ほど「RT突入率」が上昇…「破格の機械割」を誇る傑作【パチスロ5号機回想】

5号機回想～パチスロ湘南爆走族～

　設定は「1」「2」「5」「6」の4段階ながらも、最高設定の機械割は、当時としては破格の「115.0％」。まさしく「爆走」と呼ぶに相応しい出玉性能を有した大一商会の5号機『パチスロ湘南爆走族』がデビューしたのは、2007年10月22日のことだった。

　2代目リーダーの江口洋助、親衛隊長の石川晃、特攻隊長の丸川角児など、個性溢れるキャラたちの友情を描いた有名漫画とのタイアップマシンである本機は、純増約300枚のビッグ、純増約70枚のREGに加えて、50G継続のRT「爆走モード」を搭載。

　RTへはチャンスゾーン滞在中にリプレイBよりも早く5枚役Bを引ければ突入し、以降はリプレイ確率が1.5分の1までアップすることで1Gあたり約0.5枚の増加が見込める。

　RT突入のカギを握るチャンスゾーンへはボーナス終了後やRT終了後のほか、チャンスゾーン終了後400Gハマリでも移行。そのチャンスゾーンは大別して3種類あり、ビッグ終了後は最大6,000G、REG終了後は最大50G継続し、REG終了後のRT50G消化後はRT後と同様のチャンスゾーンが始まる。

　5枚役B出現率及び単独リプレイB出現率は設定や状況に応じて変化し、その数値は以下の通り。

■5枚役B出現率

〇設定1：43.69分の1
〇設定2：42.28分の1
〇設定5：40.96分の1
〇設定6：46.81分の1

■単独リプレイB出現率

＜ビッグ終了後＞
〇設定1：17.71分の1
〇設定2：21.14分の1
〇設定5：26.21分の1
〇設定6：32.76分の1

＜RT・チャンスゾーン終了後＞
〇設定1：13.10分の1
〇設定2：14.24分の1
〇設定5：15.98分の1
〇設定6：21.84分の1

　REG終了後の50G間のみ、単独リプレイBは成立しない。

　この数値を見れば分かる通り、本機は高設定ほどRTへ突入しやすい点が大きな特徴。それ故、設定6は冒頭で述べた通り、凄まじいポテンシャルを秘めているというわけだ。

　5号機お馴染みの重複フラグは全役が対象で、メインは9枚役と12枚役。とりわけ12枚役成立時は19.05％～28.34％でボーナスへと繋がる一方、12枚役は取りこぼすと9枚役が揃ってしまう難点がある。確率を加味すると大きな損はないが、通常時・ボーナス中共に中リールは赤7付近を避けて押すのがベストだ。

　設定推測要素は5枚役A・5枚役B・12枚＋9枚役の特定3役出現率や、9枚役及び12枚＋9枚役重複のビッグ合算出現率など。設定変更後は内部的にチャンスゾーンからスタートするので、朝イチに5枚役BからRTへ突入した場合は同一設定を含めた打ち直しが濃厚となる。