セールスは「20万台」以上…パチスロ「冬の時代」に終わりを告げた伝説的マシン【4号機名機列伝】
パチスロ「4号機名機列伝~ニューパルサー~」
2号機から塔載が許可された「集中役」。これによってパチスロのゲーム性は比較的に拡大した一方で、尚球社の『チャレンジマン』やニイガタ電子精機の『アラジン』など、集中役をメインとした過激なマシンの台頭により、ギャンブル性の高さが問題視された。
これにより、パチスロは「フルーツの集中役は禁止」、シングルボーナスの集中役も「パンク確率を300分の1以上とする」など、厳しい規制が加えられた「3号機」へと移行。行政や業界は「健全な娯楽」を目指したわけだが、「ゲーム性の画一化」はパチスロの「暴走」を招き、全国各地で裏モノが蔓延した。
これを受け、業界は1992年の春から夏かけて、所轄警察署立会いのもと、不正改造機の一掃を目的に、全国に設置されたパチスロ機の改修作業を実施。その甲斐あって、裏モノは急速に姿を消すも、同時にパチスロ人気も急降下した。
そんな中、次世代を担う新要件機として『4号機』が誕生。1992年12月、エレクトロコインジャパンの『チェリバー』がセンセーショナルな市場デビューを果たしたものの、パチスロ冬の時代はしばらく続いた。
だが、翌年の1993年、1台のマシンによって状況が一変する。そのマシンの名は山佐の『ニューパルサー』。20万台を超えるセールスを記録した、歴史に残る名機である。
その奥深さは「パチスロ史上最高クラス」
本機最大の魅力は、山佐の伝統ともいえる「大量リーチ目」。4号機から認められた「ボーナス告知機能」をあえて使わず、今では定番のカエルキャラやFM音源といった表現上の工夫を凝らすことで、多くのファンが慣れ親しんだリーチ目に新鮮味を加えることに成功した。
そのリーチ目は、7・カエル・BARと3種類あるボーナス絵柄の組み合わせが基本。これらの一直線型や山型、谷型やL字型などが停止すればチャンスとなるが、その信頼度はボーナス絵柄の組み合わせやラインによって異なり、ボーナス確定の出目もあれば、通常時でも出現する出目もある。
どれがリーチ目で、どれがハズレ目なのか。その奥深さは4号機初期のマシンながらも、間違いなくパチスロ史上最高クラスと言える。
また本機は、今では定番の小役目押し、4号機を代表する攻略法「リプレイハズシ」、設定判別打法なども通用し、小役目押しは終日で500枚以上、リプレイハズシはフリー打ち比で15枚以上もお得。設定判別打法は小役確率の変動を利用したもので、設定5以上or設定6が判別できる。
なお、スペックは以下の通りだ。
■ビッグ
〇設定1:303.4分の1
〇設定2:282.4分の1
〇設定3:264.2分の1
〇設定4:248.2分の1
〇設定5:240.9分の1
〇設定6:240.9分の1
■REG
〇設定1:606.8分の1
〇設定2:564.9分の1
〇設定3:528.5分の1
〇設定4:496.4分の1
〇設定5:442.8分の1
〇設定6:364.0分の1
■機械割
〇設定1:93.3%
〇設定2:96.2%
〇設定3:99.1%
〇設定4:101.9%
〇設定5:104.8%
〇設定6:107.0%
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