パチスロ「ボーナストリガー」企画③「自分ならこう作る」…【ゴトロニの人生4コマスベリ】
本当にやれるの、ボーナストリガー先生!? その3️
今回もしつこくパチスロ「ボーナストリガー(BT)」についてです。
※過去の記事はコチラから!
https://pachinko-max.com/slot/post_392243.html
https://pachinko-max.com/slot/post_392324.html
規制緩和とは言ってもリプレイの変動不可などの条件を見るにつけ、案外自由度が低くて微妙だなぁと思うかもしれません。思うかもしれませんが、真の敵は別にあります。
それが試験。例のラスボスです。
■とどのつまり、敵は試射試験
内規の変更に過ぎないので出玉関連の決まりごとに一切の変更はナシ。法律で定められている短期系の出率は、尖がった方向に切るほど引っ掛かりまくりとなります。それ即ちアウト。早い話が相性激悪ということなんですね、ええ。
さて、BT機として真っ先に思い浮かぶのは
・通常時に280枚ビッグに当選+高確率時に100%280枚ビッグに当選
という2回ワンセットスペックです。2回権利モノを思い浮かべてもらうと分かりやすいでしょうか。
これならとりあえず560枚を払い出すので、高確率時に持ち玉が減る分を考慮しても、ほぼ一撃で500枚の獲得が見込めるという思惑で作られる仕様なわけですが、280枚ビッグが普通に当るだけで大変だという話を聞くので、相当な割合で試験をパスできない気がします。
ただし、ボーナスタイプファンがよくやる「クレジット内だけ回して、ダメなら流す」という打ち方で、上手く連チャンしなかったとしても1万円分の出玉が残るというのは6号機のボーナスタイプと比べて大変魅力的。この辺のリスクとメリットの勘案はメーカーの判断に拠るでしょうね。
まぁそういう具合に世に放つまでのリスクが高いとなれば、2番目に思いつく
・初回150枚程度のビッグ+高確率中に50%ループ程度の100枚ボーナス+抜け時に150枚程度のボーナスという感じのスペックが有力に。
獲得枚数やループ率は匙加減で調整できるため格段に作りやすいはずなので、主流になるのはこっちかと。CR時代の1/2確変ループの海物語とか、そういう感覚になるでしょうか。
それぞれの獲得枚数を下げて、高確率時のループ率を上げてもOK(ただし、やり過ぎると前回指摘した解剖スペックに抵触する可能性アリ)。
問題としては、確変ではないことと止め打ちを駆使して電チューによる玉増やしに相当することができない(RT変動不可・指示機能不可)ことによって、かなり上手く作らない限り、さっさとボーナスが当って玉を吐き出せ、というイメージが強くなること。
これはどんなパラメータにしても、BT機の特性によって簡単に払拭することはできません。常に「さっさと吐き出せ」という意見が飛んできて終了です。
なので、単に平均期待枚数の多さだけではなかなか支持を勝ち取りづらいと思います。
■じゃあどうすればいいのさ
…などと散々ネガティブっぽい話をしてきましたが、BT機の良さというか、自分ならこう作るねというのを挙げて終わりとしましょう。どっちかというと、私はポジティブ派ですし。
まず、先に述べた280枚×2スペック。これはとにかく出玉設計担当者に検証してもらうところから、俺たちの冒険が始まります。
大味すぎる仕様につきパチスロシーンを席捲することはありませんが、もし試験にも通る勝算アリとなれば「これぞBT機!!」というアピールができると思います。
もしかしたら、高確率時に280枚が20%とかでおまけ的に付いてくるかも~なんてスペックも組める可能性がありますので、チャレンジする価値はあるはず。いいよね、500枚。大正義、500枚!!
まぁ、一つのボーナスで何枚取らせようが、どれくらい高確率ループしようが、とにかく500枚寄越せよってお話。日本の最高額紙幣と交換させるんだ!!
なお、高確率中のコイン持ちに関しては、規定数変更で小役確率の大幅アップが可能につき、ほぼ減らさずに済むようには作れるので、ご安心を。
そして、こういった土台をしっかり作った後が重要。これこそBT機の特性を活かせると思うのが、設定推測や入り目を高確率中にのみ閉じ込める機種づくりですね。規定数変更で役構成と各種確率を好きなようにいじれるので。
設定推測の部分は特定の小役が出現するようにしてカチカチさせたり、連チャン速度が遅いと偶数設定の期待が高まるといった配分にしたり、色々と高確率状態中を楽しませる要素を盛り込むことができます。
枚数の多さだけで攻めようとすると、どうせ当るボーナスまで暇という結論になり、それがストレスに早変わりし、評価の低下に繋がるので、絶対に必要な工夫と言えます。
あと、入り目についても完全バラケ目でボーナス成立ゲームになりやすいとか、通常時とは違ったリーチ目の趣になるようにもできるでしょう。
一機種で2つ分楽しめるというか。パイオニアのダルマサンが本当にやりたかったことができるかも。あ、昔&ドマイナー過ぎてよく分からん人は、リノタイプの連チャン中を想像してくださいね。
で、その時の(重複)小役確率に設定差を設けるのも面白いでしょう。バラケ目で決まる方が高設定なんてことも。イケるよね…たぶん。
ということで、BT機について書きたい放題に語らせてもらいましたが、出玉感はもちろん、高確率中に+αのBTならではの要素を盛り込めば、一ジャンルとして定着すると考えています。
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