パチンコメーカーに眠る「思惑」と「しがらみ」…… 念願の『ドラゴンボール』タイアップ化となるか!?
「萌えスロ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
『Re:ゼロから始める異世界生活』や『ガールフレンド(仮)聖櫻学園メモリアル』などの美少女アニメや美少女ゲームを版権として使用、あるいは『戦国乙女』シリーズのように美少女をメインに据えたオリジナルコンテンツを使用した台の総称のことだ。
メーカー側の意図としては「萌え要素に魅力を感じる層」を、ターゲットとして取り込んで台を打ってもらおうということに違いない。
その試みは先の『戦国乙女』、『マジカルハロウィン』や『化物語』など「シリーズ化」されるほど台が売れていることから、一定の成功を収めていると言える(もちろん台の作り込みの成果でもある)。
パチンコに目を向けてみると、京楽産業.から『冬のソナタ』シリーズや『必殺仕事人』シリーズなど一定の年齢層をターゲットにした版権を使用して集客を試みている。
このように、決められたターゲット層に向けて版権を使用するケースが多いが、演出を活かすために版権を選ぶケースもある。
例えば『機動戦士ガンダム』シリーズや『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズのような巨大ロボット物の版権がそれだ。
「巨大ロボット物は戦闘シーンをリーチで使いやすいんです。スケールも大きいですし、パイロットの表情をカットインとして使ってアツさを表現しやすい。エヴァンゲリオンみたいに暴走すれば突確や逆転演出にとてもマッチする」(メーカー開発担当)
実は「版権を使う」ということは想像を絶するほど扱いが難しい。