パチンコメーカーに眠る「思惑」と「しがらみ」…… 念願の『ドラゴンボール』タイアップ化となるか!?
文＝大松
例えば台詞演出一つ作るにしても版権元に許可が必要になり、演出が増える度に許可が必要になる。さらには版権自体に「射幸心を煽るものがある」と判断された場合には規制の対象になる可能性もあるのだ。
「爆裂天使」というアニメ版権を使った『パチスロ バーストエンジェル』『CRA バーストエンジェル』という台があったが、「爆裂」という文言が射幸心を煽るという理由でタイトルが変わった、などという話もある。
しかし、そのような障害を乗り越えてでも版権の知名度とそのファンを獲得出来ることは多大な価値がある。
パチンコ・パチスロでお馴染みになった版権だが、『ドラゴンボール』や『ワンピース』などの版権は未だに利用されてはいない。
これに関してはいわゆる「お金の問題」では解決出来ない部分が大きいようだ。
「ドラゴンボールの鳥山明先生はゲーム関係には寛容ですが、ギャンブルには厳しい人みたいです。そもそも、『編集者のために自宅から空港まで道路を作った』なんて逸話もあるほど金銭的には困っていないようですからね。そんな人から許可なんて取れっこないですよ」（メーカー関係者）
もしも「ドラゴンボール」のパチンコ・パチスロがリリースされたら一躍大人気機種になること間違いないだろうが、その夢は叶いそうにない。
（文＝大松）