パチンコ「マニア必至」サブカルの最高峰!? 先進的すぎる「発想力」に脱帽!!
紹介マシン【CRAにっぽんど真ん中祭り】
どうやら私は5世代くらい前にタイムスリップしたようである。
筐体、役物、演出。本機に関わるすべてが時代の間に置き忘れられた遺物となり、それが却って、より派手に、より激しく、より強力に、といったパチンコマッチョイズムに消耗した私の心に清涼感を与えてくれるのであった。
そもそもモチーフが「にっぽんど真ん中祭り」である。自らの無知を恥じるばかりだが、こんな祭りが実際にあると初めて知った。私は『フィーバー夏祭り』的な竹屋のオリジナルのコンテンツかと勘違いしていたのである。ネーミングセンスよ。
この「にっぽんど真ん中祭り」は名古屋を舞台に開催される日本最大級の踊りの祭典で、国内外から約200チーム、2万人以上が地域の特色を発揮した踊りを披露するとのこと。通称「どまつり」である。ネーミングセンスよ。
そもそもこれをパチンコにしようと思う竹屋の発想、いや、先進性に脱帽である。そして本機を、元号も変わろうかという2019年の3月にこのような古いフォーマットでリリースしてくる胆力。
まさにメインカルチャーのカウンターとして機能しているのであるサブカル台の面目躍如といったところであろう。
ちなみに本機は、その特徴として「ど迫力の実写演舞映像」搭載を謳い文句のひとつにしているが、その対象となる最強SPリーチ「どまつりリーチ」は今回の実戦調査中に通常時どころか確変中にも一切出てこなかったのである。「どまつり」以外の実写演舞リーチも通常時はなし、確変中に1、2回といった塩梅で、アニメキャラのリーチが主で当るのだ。
さすがに確変や時短の電サポモード中は背景で祭りの実写が展開されているが、肝心のメイン演出でこれほど出し惜しむとはどういった意図によるものであるのか計りかねたが、63%のループ確変をどうにか6連チャンさせた後にようやく出現した「どまつりリーチ」を目撃して理解できた。
これはそう簡単に見せてはいけないサブカルの最高峰に位置する最高のリーチである。久しぶりに度肝を抜かれた。リーチ中はにやにやを抑えることができず、終わった後に「いやー、いいものを見せてもらった」と感慨にふけるばかりである。