パチンコの「魅力」を認識した「最高傑作」……これぞ羽根物の頂点!!【名機列伝】
羽根物コラム 『マジックカーペット』
私の中で羽根物の頂点であり、パチンコの最高傑作である。
最初に打ったのは旧要件の『マジックカーペット』であったが、『フライングカーペット』に続き、『CRマジカルカーペット』『CRミラクルカーペット』『CRマジカペ』と長年にわたりシリーズ化された名機のシリーズとなる。
シリーズで基本的なゲーム性はほとんど変わらず、どの時代でも通用する面白さは本機が普遍性を持ち合わせている証左ではないだろうか。
ただ、基本的なゲーム性は変わらないと言ったが、『マジックカーペット』から『フライングカーペット』への移行では、実はスペック面だけでなく、けっこう重要な変更がなされていたのである。
まず『フライングカーペット』では通常時にVゾーンが左右に動かない。これはかなり衝撃で、こちらとしては左右に動いてこその面白さだという認識だったのである。
この動きによって瞬間瞬間で毎回違う局面を発生させられる、まさにゲーム性の「振り幅」が得られるからである。
そして、もう一つの変更点は玉がVゾーンへ向かうステージの中央に突起物が仕込まれるようになり、V入賞ルートなど玉筋が初代と異なるようにもなった。
『マジックカーペット』では、ステージを縦横無尽に転がる玉が、くだんの動くVと絡んでファンタスティックなV入賞を見せるなど、多彩なイレギュラー入賞パターンがその魅力の一つとなっていたのである。
これらの変更の影響は地味に大きく、うるさがたのディープなマジカペファンにしてみれば、「まったく違う台」だとして、完全に後継機を否定する評価にもつながるほどの出来事である。
それでも、私には『フライングカーペット』は『フライングカーペット』で非常に面白く、初代と変わらずこの台を愛し続けたのである。
とはいえ、『マジックカーペット』を初めて打った時の衝撃は忘れられない。こんな面白いものが世の中にあったのか、と。パチンコはなんて面白いんだ、と。
その後の人生を決定づける出会いでもあった。時代的にギリギリ間に合ったタイミングといい、本当に幸運であった。