パチンコ心が震える破天荒“勝負”を追体験!【人気シリーズ初代を特集】
未来は僕らの手の中。
これほどまでに原作のパチンコ化をパチンコファンから切望され、登場時に愉悦をもって迎えられたコンテンツもないのではないだろうか。『CR弾球黙示録カイジ』である。原作は麻雀マンガなどでお馴染みの人気作家・福本伸行が手掛ける賭博マンガ「カイジ」。
主人公・カイジが多額の借金を返済するために過酷なオリジナルギャンブルに、文字通り命を賭けて挑んでいくノワールマンガとなっている。ギャンブルが題材となっているために、多くのパチンコファンも共感する内容。
特に原作シリーズ・シーズン2となる「賭博破戒録」では、“沼”と呼ばれるパチンコ台そのものが立ちはだかる難攻不落のギャンブルとして登場し、多くのパチンコファンに熱狂の宴をもたらしたのである。
こうした原作人気の後押しもあり、すぐに人気シリーズの仲間入りを果たしたが、そうはいってもやはり最初の出来栄えが良くなければシリーズ化されない。その意味において、『CR弾球黙示録カイジ』は本シリーズにとっても高尾というメーカーにとっても重要な機種なのである。
当然、その作風から激しい出玉性能を求められた。真に命を張り、億の勝負で指4本を切断させられたり、一発4000円のパチンコ玉で当たれば7億だったり、そのスケール感で無難なスペックを用意されても却って興醒めである。
ただ、そこは意外に強かな対応をみせた高尾である。5スペックを同時リリースという限定じゃんけんにおけるハイエナ野郎、つまりバランス理論を発動させたのである。
その内訳は、突時のあるバトルタイプが[鉄槌]と[運否天賦]の2種類で、前者は大当り確率1/344.9で確変突入率80%、41%が15R大当りとなっている。一方は甘デジタイプで、出玉のある大当りはすべて最大ラウンド(6R)である。
残りの3スペックは一般的な次回ループタイプとなっていて、[黒幕]が大当り確率1/344.9のハイミドルとなり、確変突入率が66%で大当りの76%が15R出玉と連チャンと出玉のバランスを重視した内容。[欲望]は大当り確率が1/319.4と高い分、確変突入率が63%に抑えられている。
ただ、15R比率は78%と[黒幕]を若干上回る。最後の[天誅]は大当り確率1/99.9で確変65%と平均的な印象だが1500発近く取れる15R大当りを搭載しているのである。