パチンコ「怪しい連チャン」を生み出す!?「多様性や懐の深さ」を示す価値あるシリーズ機!!
初代『J-RUSH』は大当り確率が1/284.9、確変突入率70%、電サポ88回のミドルタイプと大当り確率1/199.8、確変突入率70%、電サポ33回のライトミドルタイプが用意されているが、特にライトミドルタイプは電サポ抜けも多く、平場(内部的には確変だが)での早い段階での引き戻しが頻発するので、かつての連チャン機のような体験をトレースできるのである。
また、「リーチ管理システム」と呼ばれるリーチが頻発すると大当りが近いというまさにアレンジボールを想起させる演出もパチンコ中・上級者の琴線に触れる要素のひとつであろう。
さらに、意外に重要なのが盤面の下部に並べられたランプによって行われるラウンド抽選で、この垢抜けない野暮ったさが一周回って在りし日の新鮮さを感じさせたり、落ち着きや安らぎを与えたりしてくれるのである。
アタッカーが電チュー型というのも高ポイント。このようなさまざまな要因が時代と流行を飛び越えて古参パチンカーのハートに直撃するのである。この台はパチンコに浮遊する普遍性と衝動を閉じ込めた名機であり、トラディショナルスタンダードなのである。
(文=大森町男)