パチンコ「種区分撤廃」が生んだ歓喜…連チャン羽根物の「新しいカタチ」!?
2004年の規則改正における種区分の撤廃によって、これ以後、厳密には「羽根物」は存在しないのである。あるのはあくまで羽根物“タイプ”。つまり、昔の羽根物みたいな機種、なのである。
時短による連チャン性や出玉力を獲得できたものの、V入賞による継続が不要となったり大当りをアタッカーで消化するなど従来の楽しみを阻害された部分もある。V入賞が1ラウンド目ってなんやねん。
この種区分の撤廃はまた、機種の分類にも影響を与え、その台がどのカテゴリーに属するのか曖昧になるような場面も多く見受けられる。
例えば1種2種混合機でも合算するとミドルタイプの機種でもデジタル抽選確率が高いと「甘デジ」と括られたり、実際は一発台のようなボリュームの出玉なのに役物メインというだけで「羽根物」と案内されたりする。『GOGOピラミッド』を羽根物といわれても困るのである。
そんなカテゴライズが難しい機種に『CR悪代官』がある。この機種が特にややこしいのは、スペックタイプが2種類あり、一方の『赤鬼X』は権利物的で、もう一方の『DX』は羽根物然としているところにある。
ただ、このタイプ分けは出玉に基づいたもので、ゲーム性に変わりはない。昔の羽根物だって1回の大当りで2000発を稼げるものや連チャン性を保有している機種があったのである。『ニューヨーカー』が良い例である。
したがって、どちらも羽根物といえば羽根物であるが、デジタル抽選を介している分、完全に羽根物だと言い切るのも憚られる。
とはいえ、デジタル抽選を「ラウンド抽選」に置き換えれば、かつての『ボンバーキャット』のように、まあやはり羽根物だと強弁できなくもないし、結局はそんなもん各々で勝手に決めればよいではないか、よいではないか。
なので『CR悪代官DX』は羽根物である。
『餃子の王将』型の役物によって「悪」入賞に玉が運ばれると悪代官の役物に搭載されたドットが変動。数字で止まれば3Rだが、V図柄が揃うと11Rとなる。後者の場合はさらに10回転の時短モード「悪巧みチャンス」に突入し、連チャン大当りを狙うこととなる。