大御所パチンコライターが“開店プロ”の実態を大暴露!!

 1990年代から2000年代初頭までは、開店プロなるパチプロ集団が実在した。

 名前からも分かる通り、開店プロとは新装開店のホールを狙い打つ集団。業界の重鎮であるヒロシ・ヤング氏と大崎一万発氏は所属した過去があるそうで、ヤング氏の公式YouTubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る?」では、そんな開店プロたちの実態について触れている。

 大崎氏は学生時代、パチンコや競馬、マルチ商法などで総額200万円ほどの借金を抱えて開店プロに。一方のヤング氏はアンダーグラウンドな組織に興味があったそうで、所属を決意したという。

 メンバーは大崎氏の所属時で200人、ヤング氏の所属時で150人ほどいたそうで、インターネットがなかった当時、新装開店の情報はそれぞれのエリア担当が入手して事務所に連絡するスタイル。それを事務所の電話番がまとめて、メンバーたちに発信していたそうだ。

 情報をもとにホールへ出向いた際は、そのホールの新台や出玉状況、調整なども報告するとのこと。好状況のホールがあれば情報を共有し、「稼働の効率を上げていた」という。

 また、開店プロたちによる慰安旅行や忘年会もあったそうで、忘年会は大規模な中華料理店を借り切って行われたと回想。その場では貢献度に応じて「表彰式」などもあったそうで、「オレンジカードとテレホンカード」がもらえたそうだ。

 このほか、互助会システムも充実しており、月々費用を払えば冠婚葬祭や入院時に「5万円」が支給されたとのこと。結婚式では会社の同僚や上司と偽って出席するサポートシステムもあったそうで、ヤング氏いわく「どうみてもカタギじゃない」外見の人がマイクで挨拶をしたケースもあったという。

 そんな開店プロたちは当時、「時間、何千円入るか?」で台のクオリティを判断していたと説明。なかには数取り機でカウントするプロもいたそうだが、データカウンターがない時代だけに、回れば回るほど返しが多い=投資が少ない……という点に着目していたそうだ。

 最終的にインターネットの発展で開店プロは消滅したそうで、動画の終盤、ヤング氏は「お店が常連に還元とか、新しいお客さんを獲得するために用意した台を全部かっさらう、ドロボーみたいな事をしていました」と頭を下げる場面も。ただ、当時はホールも「ザルな営業でも儲かっていた」時代であり、開店プロがいても一般客が打てる台はまだまだ残されていたという。

 現在とは違う、どことなくアンダーグラウンドでゆるいパチンコ業界。古き良き時代とまでは言わないが、当時を知らないファンは驚愕すること必至の内容につき、視聴してみてはいかがであろうか。

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