パチンコは時に「人生に必要な物」を教えてくれる…編集者時代に「モテ」とは何かを知った!? 【松戸檸檬の人生ちらみせ道中膝栗毛】
■合コンもデートも行く暇がなかったパチンコ編集者時代に、「モテ」とは何かを教えてくれたのは…
合コンで男性が苦手と思う面倒なタイプはグイグイ積極的な女性らしい。いわゆる肉食系女子ってやつ。
私は合コンに行った事がないので、実際に肉食系女子に出会った事もなければ、グイグイ攻めている場面に遭遇する事もなかったけど、合コンに行っていれば「人の振り見て我が振り直せ」と自分の恋愛経験値もレベルアップするものなのでしょうね。どうも、松戸檸檬です。
■いつもより人が多いな…と出勤の電車で今日が祝日と気づく編集時代。
みんなが合コンに精を出し、色めきたっている頃、私は仕事一色でした。当時付き合っていた彼氏ともなかなか会えず、「浮気でもしてるんじゃないのか?」とあらぬ疑いをかけられたぐらい忙しかった。
そんなパチンコ編集者時代は色んなメーカーにお邪魔しました。新しくリリースされる機種は展示会に行って触ったり、展示会のない機種の場合は広報の方に連絡して「試打させてください」とお願いし、会社の一室で打たせてもらうこともあれば、ショールームに打ちに行ったり。
そこで機種についての詳細を聞いたり、勉強したり、誌面に使うための画像を撮影したりしたのです。
もともと精力的に機種をリリースしているメーカーではなかったものの、2016 年の『CR ミニミニモンスター3 イナズマ ver.』から 2019 年『CRaにっぽんど真ん中祭り NA2』まで音沙汰がなかった時は、「竹屋さん…元気にしてる?」とさすがに心配になった。
「もしかしたら、パチンコを作るのをやめちゃったのかな?」なんて。もともと竹屋はパチンコホールのシマの設備などを製造しているので、そっちがメインな印象があったのです。
■パチンコは時に人生に必要な物を教えてくれる。
そんな竹屋に試打を兼ねた撮影に行く事があった。雑誌の機種ページで使用する画像は「これを使ってください」とメーカーから送られてくる事が多いのだけど、竹屋は「撮影したデータを使用してください」との事でした。
春日井市にある会社に訪問し、事務所らしき所に入っていくと私達の気配に気づいた方が立ち上がり案内をしてくれました。と言っても、その人は広報の方というよりは「その部屋にありますのでどうぞ」と教えてくれる感じでしたが。
言われるがまま扉を開けると、めちゃくちゃ広い部屋。ここって今は倉庫? 記憶が曖昧だけど、20 畳はあろうかという広さだった気がする。その部屋の入口付近にパチンコ台がポツーンと置かれているというシュールな絵図。
なんだろう、この前のめりじゃない感じ。他のメーカーだったら、新機種どうよ? いいでしょー? とは言わないまでも、そういった雰囲気があるのに。竹屋はマイペースに機種を出し、「雑誌に載せたいならどうぞ」ってスタンスな気がした。
――そうか、このグイグイ行かないスタンスこそ、長く愛される秘訣なのか。
パチンコにどっぷり漬かっていた編集者時代に「真のモテとはなんたるか」を合コンではなく竹屋から学んだ私なのでした。
(文=松戸檸檬)
<著者プロフィール>
パチンコ発祥の地・名古屋市出身。ファッション誌の編集者になる予定がパチンコ雑誌の編集者になった事がきっかけで、この業界にズブズブと浸かる。編集者の後、フリーライターを経て、開発会社にてグラフィックデザイナーとなる。パチンコ業界の外側から内側まで経験し、業界で稼いだお金はキチッとホールに還元する清く正しきパチンカー。
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