羽生結弦選手とパチンコ!? ISU 世界フィギュアスケート選手権2017を大手ホールが応援
金メダリスト・羽生結弦選手も出場予定。
3月29日(水)から4月2日(日)にかけてフィンランド・ヘルシンキで「ISU世界フィギュアスケート選手権2017」が開催される。
本大会は世界最大規模の国際大会であると同時に、年間のトップが決まるという重要性も含んでいる存在。さらに今年は、来年開催される韓国平昌オリンピックの出場枠数と出場権も懸かっているため、世界中から注目が集まっているのだ。
パチンコチェーン店を展開する『株式会社マルハン』は、そんな「ISU世界フィギュアスケート選手権2017」のオフィシャルスポンサーとして協賛することを発表した。
同社は「ISU世界フィギュアスケート選手権」を「多くの人間にヨロコビと感動を与える大会」と認識。「人生にヨロコビを」という経営理念に通ずるものがあると考えているようだ。
自らの存在意義を「人々に生きる喜びや安らぎの場、心身のリフレッシュを提供し、幸せと希望に満ちた明るく楽しい社会づくりに貢献をすること」と考えている『マルハン』。
スポーツ振興活動・協賛・社会貢献活動へ、積極的に取り組んでいく旨を発表している。今後も似たようなケースで、同社の名前を耳にすることは確実にあるだろう。
このような動きは、パチンコ業界において特別なものではない。スポーツの発展にパチンコ業界が深く関わっていることは事実なのだ。
「あらゆることにおいて、イメージを改善することは簡単ではありません。嫌いと思っている人間の考えを変えるのは難しいですからね。どれだけ説明しても、聞く耳を持ってもらえなければ意味がないんです。
世間一般的に好ましく思われていないギャンブル的要素を含んだものは、まさに”それ”に当てはまります。だからこそ別のことで存在意義を示すことが重要になってくるのだと思います。パチンコ業界全体での取り組みは非常に重要なものだと言えます。
その中で分かりやすいのが、今回の『マルハン』さんのようなスポーツとの関わりでしょう。大規模な大会などが大きく取り上げられますが、プロ野球選手を招いた少年野球教室など、地域組合で頻繁に行われる取り組みは数多く存在しています。好評を得ている開催も多いですよ。このような活動によってパチンコのイメージを変えられたうえに、スポーツの発展へ影響を与えられたら最高ですよね」(パチンコホール店長)
確かに「娯楽」というカテゴリーに分類しているものの、金銭の絡むパチンコがギャンブル的な要素を含んでいることは否定できない。だからこそスポーツや福祉など、様々な分野における活動は非常に意味があるのではないか。
そのような活動を行ったからといって、劇的に状況が変わることはないかもしれない。また世間のマイナスイメージによって、その事実が埋もれてしまうこともあるだろう。
しかし今後も業界の存続を願うのであれば、このような取り組みは続けていくべきことだ。娯楽として生まれたパチンコの「存在意義」を示す姿勢こそが重要なのである。
(文=高杉晋太郎)