パチンコ店「シマ閉鎖」のトラブル…あわや火災の危機!?
装置産業であるパチンコ店にトラブルは付きもの。遊技機のトラブルから設備、人的なトラブルに至るまで、他業種と比べても何かとトラブルは尽きないと思うが…
今回は、あわや火災の危険まであったトラブルの話だ。
このトラブルは初めての経験だった
私自身はまだ役職者でもなくイチ社員という立場。例によってそこは田舎の山奥の小型店で、平日のお客さんはピークでも50~60人程度だ。しかし、その日は土曜日でお客さんはもう少し多かったと記憶している。
いつも通りホールを巡回していた時のことだった。何の前触れもなく、突然パチンコ島の半列の遊技機電源が全て落ちてしまったのだ。しかも、そこはよりによって自店でもそれなりに稼働のある『甘海』の島であった。
遊技機のトラブルは勿論のこと、設備自体がかなり古く劣化している自店ではトラブルが頻発する。そのため、様々なトラブルを経験し向き合ってきたが…このトラブルは初めての経験だった。
その日は班長、私、アルバイトという3人体制だったため、すぐに班長を呼び対応してもらった。しかし、原因は全くの不明。班長自身も経験のない予期せぬトラブルだったのだ。
「プラスチックが燃えて溶けているような匂いがする」と…
思い当たる個所を色々と探るも、電源が落ちた原因は全く見えてこない。真っ当な他店では起こらないであろうトラブルも珍しくないため、遊技していた数人の客も至って冷静。それは不幸中の幸いだっただろうか。
しかし、全く対処できず時間は経つばかり。班長や私にも流石に焦りが見えてくる。どうすれば良いものかとテンパり始めたその時だった。
一歩間違えれば火災に発展?
これが実に大きなヒントだったのだが、冷静になり匂いの元を辿って行くとシマの上に分電盤を発見。それを開けてみると、何らかの原因で漏電し、部品の一部が燃えて溶けてしまっていたのだ。
その後はすぐに電設業者に連絡。営業中ではあったが、分電盤の修理交換をしてもらい、島は何とか復活。ことなきを得たのだが、業者いわく発見が遅れていれば、一歩間違えると火災に発展していた可能性もあったとのこと。
それにしても本当に予期せぬトラブルだったが、火災など大きな事故になる前に対処できたのは本当に幸いだった。
その夜は再度電設業者にきてもらい、店長を始めとするほかの社員たちも把握していなかった分電盤や、その他電源関係などの位置関係等を確認し、今後の為に備えたのだった。
(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。
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