パチンコ「当らない時の秘策」を伝授!? 癒しをくれる甘デジ打ち
パチンコは娯楽だと思い出させてくれた、甘海打ちのマダム。
先日1円パチンコのシマで常連同士で和気あいあいをしている所を見て、これぞ本来の娯楽の形だなーと思った松戸檸檬です、どうもこんにちは。
そうなの! みなさんお忘れかもしれませんが、パチンコって娯楽なんですよ。しかも、日本の娯楽。正確には海外のモノが独自に進化したもので、ガラパゴス携帯みたいなもんだし、クールジャパンの一つとして押し出してもいいぐらいなんだけどね。
そんなワケで、最近は1円パチンコの常連さん達の様子を見るのが楽しくて4円の〆に少しだけ1円パチンコを打つのが習慣になりつつある私なのです(4円で打ち足りない気持ちを埋め合わせる時もある)。
1円パチンコはどこのホールも常連さんがついている。常連さんによっては打つ機種も決まっていて、中にはこの台しか打たないという人もいる。私が出会ったおばあさんもその一人でいつも『PAスーパー海物語IN沖縄5withアイマリン』を打っていた。
そこのシマにはアイマリンが2台しかなく、その内の1台にいつも座っている。隣には友達なのか同じく海の甘デジを打って楽しそうにしていた。
「ん? データ取り? あー懐かしいな」と…
普段は、友達同士わいわいパチンコ並び打ちも楽しいよねーなんて眺めていた私が、そのおばあさんの横でたまたま打った時のこと。
おばあさんの台の左には飲み物、右にはペライチの紙を折りたたんだメモとボールペンが置いてあり、なにやら文字が書かれていた。
ん? データ取り? あー懐かしいな。私もメモ帳片手に機種のデータ取りしたっけ。何のためなのかは知らないけれど、おばあさんは何回転目に何で当たったかメモしてんだろうな。
たまに「おめでとう」と言いながら、「私の友達が打ってたんだよ」と圧をかけるタイプがいるけれど、このおばあさんは何となく違うんだろうなと思って、笑顔で話を聞いた。
「私ね、この台いっつも打ってるの。昨日はね、7000円使っちゃったけど、今日は出てるからチャラよね」「隣の子はね、5000円ぐらい出して、帰っちゃった。すぐに出たから、ラッキーだったわよ」等と話すマダムのなめらかな口調に聞き入っていた。
「私はね、みんなに勝って帰って欲しいの」というマダムの瞳は少女のようにキラキラと輝いてたので、そんな事は現実に無理なんだよな…という気持ちより、「そうですよね」とウンウンと頷いてしまった。
大当りを引けずにささくれだった心がぽわんと温かくなった。ここで、マダムの言っているあの子達とは、若者を想像するだろうけど60歳は超えているであろうおじいさんやおばあさんの事である。
そうか、マダムにとっちゃ、年下のあの子達だよね。
「あとね、ポイントなんだけど、隣の人が当たってる時はこっちの台が当らないから、休ませるの」とこっそり話してくれたマダムはシマをゆっくりのスピードでぐるりと一周していた。
マダムが台に戻ってくる頃には私のSTは駆け抜けた。次はマダムが当る番だ。また心が折れた時にはマダムに癒やされに行こう。