パチンコ「ST突入率75%、ST継続率約86.6%、右オール10R」強力RUSHを搭載も…
さまざまなシリーズ機種を世に送り出してきた大物コンテンツ
パチンコにおける「ヤマト」というコンテンツは”大御所”のような存在で、2002年の内規変更から登場したSANKYOの『大ヤマト』に始まり、この20年でさまざまなシリーズ機種を世に送り出してきた。
このように『ヤマト』といえば先陣を切ったSANKYOのイメージが強いもので、1G連が約90%でループする魅惑のRUSH『ONLY ONE』スペックなどが特に印象に残っているだろう。
その一方、権利関係が複雑なのか、『ヤマトは』に関わったメーカーは件のSANKYOを筆頭に、藤商事、サミー、ビスティーと非常に多く、この規模の実績と知名度を誇るコンテンツにしては珍しい事象である。
で、さきほど『ヤマト』をパチンコ界に導いたのがSANKYOだと述べたが、じつは業界としてはパチスロの『宇宙戦艦ヤマト』が2000年登場と1番古いのである。メーカーはサミーだ。
魅力的な出玉性能を持つマシンなのだがアノ問題が…
そのサミーがこれまで1度だけリリースしたパチンコ『ヤマト』が『ぱちんこ宇宙戦艦ヤマト2199』である。ライトミドルのロングSTで、右打ち中はすべての大当りが1500発と強力なスペックを搭載している。
このように魅力的な出玉性能を持つマシンなので人気が出てシリーズ化となってもおかしくなさそうだが、確変65%規制の台ということで不遇をかこつのである。
確変65%規制のマシンといえば、『シンフォギア』が規制の突破口を見出したように、時短によって連チャン率を底上げする手法が注目されたが、もうひとつの手段として採用されたのが「引き戻し率の高いST」である。
本機のSTは突入率が75%でST中の引き戻し率が約86.6%と、どちらも確変65%より高く設定されている。なぜこれが通用するかといえば、そもそも字面で誤解するが65%というのは確変の継続率に対して課せられたもの。
つまり、確変機能によるループが65%に収まっていればOKなのである。例えばST突入率100%でも継続率が65%ならセーフ。本機はこの理屈によって成り立っている。
150回転のSTでは86.6%という高確率で大当りを獲得できるが、その大当りの25%は通常大当りとなり75回転の時短に移行するので、トータルの継続率としては約65%になるのである。
継続率の面では不完全燃焼といったところであるが、右打ち中は大当りすれば必ず1500発の出玉を獲得できるので、ボリューム感としては満足のいくRUSHといえよう。
ちなみに、本機は大当り確率が1/219.9の『反撃』と、1/199.2となる『波動』の2タイプがある。どちらもST150回でST突入率や継続率に変わりはないが、後者は最大出玉が約1200発と、少なめになっている点は注意してもらいたい。