2022年「MVP、最強パチンコ」はスペック・演出など最高の仕上がり!!

ワイが選ぶ2022年パチンコ甘デジMVP

 2022年が終わります。この時期の風物詩となる「今年を振り返る」系のエントリーがネットにも溢れかえると思いますが、例えば年間ランキングなんかの企画も結局、時間的に新しい出来事に引っ張られちゃいませんか。

 今年でいえばサッカーのワールドカップがまさにそれで、面白すぎました。我々は神話の目撃者になったんですよ。悲願のメッシ戴冠という物語はもちろん、日本代表も一段フェーズを上げた歴史的転換点として後世語り継がれる戦いをしましたし、もう2022年はワールドカップしかやっていし、ほかには何も重要な出来事は起こっていません。

 さて、エムバペ並みのドリブルでパチンコファンを軽く置き去りにしたところで本題に入りましょうか。そう、今年1番面白かった機種を選ぶ的なアレです。これも恒例行事として各メディアを筆頭に、個々人でもあーでもないこーでもないと心に刺さったパチンコ機を年末休暇のこたつのなかで思い浮かべていることでしょう。

 ただですね、今年なんか答えがほぼほぼ決まっているいわば出来レースのような状況ではないでしょうか。結局のところ『P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.』を越えた機種があるのかって話になるんですよ。

 しかも、メディアがやるパチンコのアワード系の投票は、2021年末までが対象機種になってたりするじゃないですか。そうすると『新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~』が加わってさらに無風選挙の様相を呈するわけなんです。

 仮に上記2機種以外を挙げたとして、「いや『エヴァ』のほうが」「リゼロに勝てんやろ」とファンの納得感は少なくなるに違いありません。奇をてらってるだけの他とは違う俺かっこいい藁といった辱めを受けることでしょう。

 なので今回は甘デジ・ライトスペックに絞って2022年のMVP、最強マシンを決めたいと思います。甘デジも出玉性能先鋭化の波にあおられ、もはや甘デジの範疇ではないようなスペックを搭載したマシンに溢れ、よりスリリングな機種が多く導入されました。

 特に印象に残ったのは継続率が90%を超えるような瞬間決着高確ループタイプのマシンたちです。ミドルタイプの機種がオール1500発や3000発以上といった「大量出玉」の方向に振れていくのとは対照的。連チャンタイプは甘デジと親和性が高いと感じますね。

 もちろん、私が選んだ1台も高ループで即決のゲーム性。スバリ、『Pデビルマン~疾風迅雷~ 129ver.』(ニューギン)です。

スペック&「適度に煽り、発展する兼ね合い」が抜群

 大当り確率1/129.77、50%でRUSHに突入し、約92.1%でループする。右打ち中の最大ラウンド比率が17%と適度な出玉感も装備しつつ、遊タイムも搭載されたバランスの良さが目を引くスペックとなっています。

 選定理由はスペックだけではありません。通常時の演出がすばらしいのです。最近のファンによる「煽りうぜえムーブ」を過大解釈して演出づくりを放棄しているような機種が散見されますが、本機は適度に煽り、適度に発展する兼ね合いが抜群。

 また、発展すればするほど期待度がアップし、そこに強い予告が絡んでいってボルテージをアップさせていくというパチンコ演出の定石を軸にしながら、「え? こんなんでも当るの?」というパターンも絶妙に混ぜ込んでくるのです。

 特に保留変化に頼らない演出バランスは最高で、赤になってスタートラインなこれまでのデジタルアクションに慣れきってしまった私の感性に響きまくりました。

 ということで町男が選ぶ2022年MVPマシン甘デジ編は『Pデビルマン~疾風迅雷~ 129ver.』です。そして、まったく関係ありませんが、この賞を水木一郎に捧げたいと思います。アニキの歌は最高です。

大森町男

羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

Twitter:@machioooo777

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