新台「4500発スタートの3000発コンボ」で簡単に万発も可能…現役最高峰の出玉性能の「評価」は難しい!?
超強烈『P真・花の慶次3 ‐黄金一閃‐』の評価は?
【新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、超がつくほどの人気シリーズ最新作で、傾きに傾き倒した圧倒的な出玉感を搭載。シリーズ最強の朱槍の一撃は9000発に迫る破壊力!『P真・花の慶次3 ‐黄金一閃‐』だ。
まさに「いまという時代」を反映した『慶次』シリーズ最新作になっている。なんせ通常時大当りの半分が4500発(1500発×3回)となっているのだ。さらに、RUSHの突入もついてくる。大量出玉を確保しながら連チャンモードを遊べる、ある意味究極のゲーム性といえよう。
その反対に、残りの50%では2ラウンド約300発で時短なし。甘デジほどの、しかも最低ラウンドの出玉だけで、すぐにもう一度1/319.68を引き当てる戦(いくさ)へと引き返せねばならないのである。
「2分の1で天地の差」は間違いないが、イマドキの台はどうせ「良いほう引かなきゃ勝てない」のだから、良いほうに最大限のメリットを乗せるやり方も全然ありだろう。
さらに右打ち中は大当りの約33%で3000発を獲得できる驚異的なスペックを実現。最短2回の大当りで7500発出る出玉感に多くの打ち手は圧倒されるに違いない。実際、「1RUSHで60000発」「8台入って5台が45000発オーバー」など、その出玉性能を享受しているファンは多いようだ。
しかしながら…「そんなに甘くはない」という印象
一方で、出玉に振り切った分、RUSHの継続率は約72%とそれほど高いものではなく、「4500発取れたがスルー」「72%に頭抱える」など連チャン性という面では苦労しているファンがいることも事実。そんなに甘くはないという印象である。
また、「RUSH中の演出が単調で面白みが少ない」という声もちらほら。特に「乾坤一擲」の方は総じて評価が芳しくないようだ。「城門演出」が搭載されていないことにも不満が多い。
不満といえば、特徴的だったのが、わりと「意外」な部分へのツッコミの声が目立ったこと。それは払い出しの遅さである。
せっかくの出玉性能も魅力が…
もともと、RUSH突入なら初回で4500発。更に3000発が結構な割合で上乗せされるが、RUSH演出はテンポよく進むし、大当りラウンドの消化も普通かむしろちょっと早いくらいで展開されるため、払い出しが間に合わないだろうとは予測がつくが、それにしても遅いと感じてしまう。
実際に時間を測ってみた強者も存在して、トータルの出玉数や連チャンの構成(3000発に偏った)など、すべてが同じだというわけではもちろんないが、RUSH終了時のリザルト画面に表示された獲得玉数のだいたい半分くらいがそこまでに払い出されたリアルの玉数になる感覚だ。
体感、連チャンが終わって通常時に戻ってもかなり長い時間を費やしてやっと払い出されるような感じだし、払い出しの勢いもそれほどないので爽快感や優越感が生み出されないのである。これでは、せっかくの出玉性能の魅力が半減されてしまう危険性もある。
ただ、何万発も出ているのにそこまで気にする私のような小姑ファンは少数派かもしれない。とはいえ、閉店間際などは払い出しの遅さを加味して立ち回る必要はあるだろう。
結論。「○万発出た!」だけでは…
さて、ここまでいろいろ述べてきたが、けっこう評価が難しい機種ではないだろうか。ファンの意見も良い悪いが二分され、評価が割れている印象がある。出玉性能に疑いの余地はなく、最高峰の破壊力が脳を焼いてくれることは間違いないが、演出などのマイナス面をカバーできるかどうか。
パチンコファンはもう「1発4500」の大量出玉フラグや「○万発出た!」だけでは満足できない体になっているのかもしれない。