わずか3年で「時速8万発」の時代に? 高速化や高継続など「P機のターニングポイント」になったパチンコ機

 3年ほど前までは「時速4000発」と評されるマシンが注目を集めていたパチンコ分野ですが、今では当たり前のように「時速5万発超え」といった機種が存在します。現行機で最速といって思い浮かぶのは、「時速8万発」と話題になった新台の『P真速のガッチャマン』(七匠)でしょうか。

 そんな時速だけではなく、遊タイム搭載やヘソ大当り3000発など…P機のターニングポイントはいくつかあります。今回は、そのような要素に絞り特集してみました。

ラッシュ高速化の先陣を切った台はコレ!

 2020年4月に時速4万発との噂と共にデビューした『P大工の源さん超韋駄天』(SANYO)。連日満台、僅かな時間でも遊技へ挑むユーザーが続出するなど大フィーバーを巻き起こした。中古機価格も高騰するなど、話題を独占したと言えるだろう。

 やはり注目したいのは時速。それまでのP機では時速約2万発といった仕様が最高峰であったが、本機の登場を皮切りに同レベルのマシンが続々と参戦を表明することになる。各メーカーが「時速◯万発!」を競争する時代になったきっかけであることは間違いない。

熱視線を浴びた新機能「遊タイム」搭載機たち

 2019年末に内規が改訂され、パチンコにおける天井機能の役割を担う「遊タイム」が登場した。そんな新システムを搭載したマシンの中で、2020年9月の『ぱちんこ 仮面ライダー 轟音』(京楽産業.)を取り上げてみたい。

 本機種は低確率を950回転回すことで遊タイムが発動。恩恵として1200回転の時短が付き、消化中は出玉を減らすことなく大当り(ST)を目指すことができる。大ハマリからの逆転も可能な本機は、P機のゲーム性の幅を広げた機種の一つだろう。

当たり前となった1500発×81%継続は〇〇から?

 今では珍しくない1500発×81%継続だが、2021年4月に登場した『ぱちんこ ウルトラマンタロウ2』(京楽産業.)と同年6月にデビューした『P牙狼 月虹ノ旅人』(サンセイR&D)からブームが始まったという印象だ。

 RUSH突入率約50%という仕様は賛否あったが、突破できた際の爆発力は他を圧倒するもの。10万発レベルの報告も浮上するなど強烈な印象を残した。後の爆裂マシン誕生に、大きな影響を与えたと言えるだろう。

ヘソ大当りから3000発獲得は現在も人気のアノ機種

 現在ではヘソから3000発獲得できる機種が多く存在する。その先駆者的な存在は2021年8月に登場した『Pフィーバー 機動戦士ガンダムユニコーン』(SANKYO)だろう。

 ヘソ大当りの20%で3000発獲得できる仕様が話題になり、現在でも高稼働中の本機。初当りを含めて3連続大当りをすると突入する「覚醒HYPER」も好評を得た要因だ。高速&1500発×81%継続による大量出玉は、多くのユーザーの心を掴むことに成功した。

〇〇〇

苦言を呈するユーザーも。

 現行機で大ヒットした機種は「時速4万発超え」「遊タイム」「1500発×81%継続」「ヘソ大当りから3000発」といった4つの要素のうち1つは入っていると言っても大袈裟ではありません。

 しかし、その要素を取り入れた機種の多くはユーザーから「駆け抜ける時が一瞬で楽しくない」「甘すぎて台の状況が良くない」「遊タイム搭載機種の扱いが酷い」などネガティブな意見も目立っている状況です。

「1500発×81%継続」の要素のみ取り入れたビスティの『新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~』は現在も高稼働中。この結果は、ラッシュの高速化や圧倒的な爆発力に疲れたユーザーが存在する…と言えるのかもしれません。メーカーには主流に拘りすぎることなく、「ユーザーが何を本気で望んでいるか?」といった点を重視してもらえたら嬉しいですね。

パチmax! 編集部

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