パチスロ新台『ガンダムユニコーン』の実力は…ゲーム性を理解すれば「常に期待感を持ってプレイ」できる?
3月6日、パチンコではお馴染みとなった「機動戦士ガンダムユニコーン」がパチスロとなって登場した。
同社のパチスロ機種といえば『パチスロ戦姫絶唱シンフォギア』や『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』など評価の高いマシンも多い。『パチスロ機動戦士ガンダムユニコーン』の完成度も期待したいところだ。
出玉の波は荒そう? 設定に関しては期待薄だが…
導入初日、夕方から実戦をスタート。データカウンターを確認すると約3500枚のマイナスとなっていた。設定に関しては期待薄。出玉の波は荒そうだ。
事前情報では通常時はモード管理となっており、天国モードならばレア役=大チャンス、引き戻しモードなら222G以降のレア役が大チャンスとなる模様。モードとゲーム数によってレア役からのAT当選率が変動する仕組みのようだ。
33Gから打ち始め、最初のATは246G。チャンス目から前兆が始まり、期待度が高そうな「アンジェロ・ザウパー」を撃破した。
ATでは強チェリーを1回引き、20G上乗せしたものの他は特になく終了。AT後に必ず突入する引き戻しゾーン「可能性の獣」も失敗してしまった。
次のATは387G。「獣ミッション」から「可能性の獣」へ直行し1/9.3の白7揃いを射止めた。可能性の獣でAT当選すれば、そのままSTタイプの上乗せ特化ゾーンとなる。
ここでは90G上乗せしATスタート。大きな展開は無かったものの、次は引き戻しに成功し、再度特化ゾーンで上乗せを繰り返し、最終的に481枚の獲得となった。
打感を率直に言わせていただくと「もったいないマシン」という感想だ。実は実戦の途中まで本機に良い印象がなかったのである。
モード依存が強いためか222G以降にレア役をスルーしてしまうと、何を引いても当る気がしない。ATも300G以上消化し上乗せが1回のみ。つまり「やれる気がしない」のだ。
しかし、この感覚は誤解であった。
AT当選に様々なルートがあり、それなりに仕事をする
「レア役でATを当てよう」という意識で打つと空回りしてしまいがちだが、ベルからの「獣ミッション」やスイカやNT-D揃いからの「バナージチャンス」などAT当選に様々なルートがあり、それなりに仕事をする。
肌感覚だが、レア役からのAT直撃は当選ルートとして占有率が全体の50〜60%といったところではないだろうか。むしろ50G刻みで到来する可能性がある「獣ミッション高確」に意識を集中させた方が通常時を楽しめるかもしれない。
ATに関しても「大きな上乗せを目指す」よりも「可能性の獣(引き戻し)でATをループさせる」ということに重点が置かれているように感じた。
言ってしまえば『パチスロ アクエリオン ALL STARS』と『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』の間を取った設計で、やや後者寄りのゲーム性といえるだろう。
「レア役で当てる」「上乗せでロングATを目指す」といったスタンダードさが薄く、ゲーム性に誤解が生じやすいであろう点は稼働に影響する可能性もあるので、惜しいと感じる。
しかし、ゲーム性を理解すれば常に期待感を持ってプレイ出来る設計。今後、情報が開示されていけば更に面白くなる可能性も高い。興味のある方は是非チャレンジしてみては如何だろうか。