【パチンコ店】消費電力の半分を占める「意外なモノ」に驚愕…節電で電気代35%削減に成功し「モデルケース」として掲載
梅雨はまだ明けずとも暑さは既に夏本番。暑い日にはクーラーの効いたパチンコ店で涼みたいものだが、度重なる電気料金の高騰は他人ごとではないだろう。ただでさえ消費電力の増加する夏場だが、電気代の値上げはホールのコストを圧迫する。
だが、電気代は意外にも「ちょっとした取り組み」で削減できるのはもはや常識。今どき節電に取り組んでないホールは少ないと思われるが、10年前であれば節電意識が皆無のホールが珍しくなかったのも確かだ。
遊技機や照明が「大きな割合」と思っていたが…
私が過去に在籍したホール企業も節電に対する意識はゼロだったが、補助金を活用し照明類を完全LED化した際、知り合った節電アドバイザーとの出会いにより「積極的に節電」に取り組むようになったのだ。
私が在籍したホールは300台未満の小型店。開店準備で全ての電源関係を一斉にONしていく作業に何の疑いもなかったが、「少しずつ時間差で立ち上げることにより消費電力を抑えることが出来る」という話を聞いただけでも私には目から鱗だった。
中でも特に意外だったのが、ホールにおける消費電力の割合。遊技機や照明が大きな割合を占めるものと思っていたが、空調が約50%を占めると聞いた私は驚きを隠せなかった。
店内の温度は一定にはならないため温度計を数十か所に設置し、エアコンは定期的に清掃しシマごとの温度や風向きをサーキュレーター等で調整した。室外機のクリーニングと負荷を減らす作業。特に影響が大きいのが換気や空気清浄機の類である。
換気により冷気が逃げてしまうのだが、いわば窓全開でエアコンをフル稼働させているような状態。そのため空気清浄器も常時は作動させず、定期的に作動させるだけ。高稼働店でない自店は、フル作動させなくても問題ななかった。これだけでもかなりの効果があり、1日のピーク電力を大幅に下げることに成功したのである。
数ヶ月には何と「約35%」もの電気代削減に成功
開店作業の際も不要なものは点けずに作業を行い、遊技機やユニットの電源を入れるのも開店20分くらい前。1日の営業が終わると、即座に不要な個所の電気や遊技機電源を落として閉店作業に取りかかる日々であった。
それから数ヶ月後には何と「約35%」もの電気代削減に成功。平均的なパチンコ店の削減量は10%~ 20%程度だといわれていたが、元々があまりにも手つかずであったから「ここまで大きな効果」があったのだろう。
アドバイザーからは「大幅に電気代が削減されたモデルケースとしてHPに掲載させてほしい」と打診があり、これを快諾したのであった。
という訳で、いつも自虐ネタや失敗談ばかりの私だが、今回は珍しく会社の役に立ったお話で恐縮である。
月に15万円以上の削減なので、年間では200万円近い削減。非常に大きかったのは間違いない。ましてや大型店になれば電気代は何倍にも膨れ上がるし、大手チェーンなど店舗数が増えれば増える程その効果は絶大だ。
今の時代、大手ほど節電に積極的なのは間違いないだろうし、もし無頓着なホールがあるとするならば小型店や零細店である可能性は高いだろう。
したがって、もしもまだ節電に取り組んでないホールがあるのならばスグにでも節電に取り組んで頂きたいと思うし、この記事が少しでもお役に立てれば幸いだ。