【パチンコ】今こそ「変わらない挑戦」をしてみてはどうだろう?~松戸檸檬の人生ちらみせ道中膝栗毛『演出を変える意味』~
【松戸檸檬の人生ちらみせ道中膝栗毛―演出をかえる意味―】
「大好きだったのに、なんで廃版になっちゃったのー?」といった経験はありますか? 大好きだった食べ物や飲み物、香水やコスメなど。私の好みは人様とズレてるのか、これは絶対になくならないで欲しいと思うと廃版になる事が多々ある松戸檸檬です。どうもこんにちは。
パチンコでも言える事なんですけど、ここでみなさんに、初めてカミングアウトしますね。
「私が推した物は流行りません」。
編集者だった頃に「なにこれ面白いじゃん!」という変則スペックの機種を上司にお願いして特集させてもらったら、見事に流行らなかったし、かすりもしなかった。今でこそ変則スペックはスタンダードになりつつあるけど、当時は珍しかったの。だからこそ、これ面白いよー! ってシェアしたかったのだけど、だめだった。そもそもイチ雑誌でムーブメントは起こせるわけがない。
さらに言えば、私が取り上げる機種のメーカーは次々に業界から消え行く事となった。斜陽産業と言われていたので仕方ないとは言え、昔、あるタレントの方がブログで取り上げると不運が訪れるというデスブログが頭を過った。
それに気づいた人が「アイツって、マイナスプロモーション女じゃないか、仕事振るのやめよ…」と思いませんように。
前置きが長くなってすみません。そう、なんでなくなっちゃうのー? って事はパチンコにも言えるのだ。版権の関係もあるけれど、どうしてあのメーカーからあれが作られなかったんだろう。もっと細かく言えば、シリーズ機種で失われてしまった演出など…。
大人気パチンコ演出を変える意味ある?
悲しくもパチンコやスロットには検定期間という物があり、設置できる年数が決まっている。だから、コンスタントに新しい機種をリリースするのだ。新しく出すからにはリニューアルして出したいし、前作を越えたい。そんな気持ちで開発するのも知っているけれど、毎回毎回、産みの苦しみはあるし、時間もべらぼうにかかる。
今でこそ、開発の内情が世間にも知れているけど、最低でも2年以上はかかるし、色々な理由で中には世に出なかった案件なんて沢山ある。これが目に見えていないだけで、物に変えたら大量廃棄だよなぁとゾッとする。何度も言っているけど、サステナビリティの潮流とはかけ離れすぎて、まさにガラパゴス化しすぎた業界なのだと思う。
そして、苦労の末に新しく産み出していたとて、ユーザーにボロカスに言われてしまう報われない時もある。それなのに、毎回果敢に挑戦しているのだ。
確かに人間の心理的に同じものを買いたいと思う人は少ないだろう。だけど、少し新要素をプラスするレベルで開発期間を短くした分だけ安く販売出来たら、メーカーとホール、どちらにとってもWin-Winじゃないのだろうか。2024年から始まる新紙幣の発行により、ホールの経営を圧迫する今こそ、変わらない挑戦をしてみてはどうだろう?