【パチンコ店】オーナー自ら「裏金作り」でボロ儲け!? 現金回収ルートは1つじゃなかった…
ちょうど1年ほど前、中古機業者から不正にキックバックを受け取っていた店長のお話をさせていただきましたが、皆さんのホールは大丈夫でしょうか。
■【パチンコ店の不正】あなたのホールは大丈夫? 店長が「機械代の一部」を横領…過度な信頼は“手痛いしっぺ返し”を喰らうかも?
パチンコ店に限らず経営者から事業や店舗を預かる立場の者が金銭的な不正をはたらく事案は後を絶ちませんが、今回は「経営者自ら」が不正をはたらき裏金作りに勤しんでいたお話です。
時代的に30年以上前でしょうか。スマスロはもちろんCR機すらなかった現金機オンリーの時代で貸玉サンドは100円と500円硬貨のみ使用可。メダルも1000円札のみでシマ端に設置してある両替機で両替する必要がありました。それどころか、カウンターまで足を運ばないといけないホールもあったくらいです。台間にサンドがなくカウンターで借り求める必要があったのですから非常に面倒でしたね。
売上金は回収ボックスに運ばれていくのですが…
それらの売上金は回収ボックスに運ばれていくのですが、店長クラスも存在の知らない別の回収ルートがありまして…たとえば、売上の8割は正規の回収ボックスへと進み、2割が裏ボックスに振り分けられるという仕組みです(詳細には書けないのでかなり省略しています)。
ズバリその2割が裏金となるわけですが、上手く考えられていますよね。確か、この時にはすでにホルコンは登場していたと思いますが、導入店はごく僅かで、その性能自体も現在のように万能ではない簡易的なモノだったはずです。
どんぶり勘定で適当な管理をしていても儲かっていたのは古き良き時代のパチンコ店ならではですが、2割をオーナーに抜かれ、残りの8割の中から何も知らない店長クラスの人間が更に抜いていたこともあったのかと思うと笑ってしまいます。
私もまだ業界に携わっておらず単なる1人のパチンコ好きでしたが、そんな一般ユーザーである私にですら〇〇店は脱税しているだの、〇〇の店長が売上金を持って逃げただのと、良からぬ噂が飛び交うような時代でしたからね。
近年はパチンコ業界の努力によって見かけることもなくなりましたが、ひと昔前の脱税ランキングでは上位の常連だったパチンコホール。まさにそれを物語っているエピソードだと思います。
コンプライアンス? この時代にそんなモノはありません
ですが本当に驚くのはここから。なんとこの時代には“裏金作りに適した”設備や機器が存在したというのです。そして機器メーカーは言葉巧みにオーナーに営業をかけるわけです。するとどうでしょう。後は容易に想像できますよね。
なんせ時代が時代ですから。みんな必死なわけですよ。企業理念? コンプライアンス? この時代にそんなモノはありません。今は誰もが知る立派な有名企業でも、過去に非合法なことを行っていた企業なんていくらでもあるわけですから。
パチンコ店にしても現在は会社ぐるみで不正をはたらく企業なんて存在しないでしょうけど、本当に考えられないような時代でした。
だからこそ、時代に適したより良い業界作り、クリーンな業界が必要なのだと思います。私も微力ながらお手伝いできればと思います。