【パチンコ店】悪質極まる「迷惑プロ軍団」を完全成敗!? 「本当はやりたくなかった」一般客をも巻き込む苦肉の策とは【ヒット記事プレイバック!】
これまでの人気記事を振り返る連載企画「ヒット記事プレイバック!」。今回ご紹介する記事は、先日当サイトでも話題を呼んだ「軍団」に関するエピソードです。読むタイミングを逃してしまった方、もう一度読んでみたい…という方はぜひご覧ください!
※この記事は、2022年5月14日配信記事を再編集したものです。
<目次>
軍団の印象がさらに悪化する事案が発生
「軍団」とは、パチンコ・パチスロで勝てる台を大勢で狙い撃ちするプロ集団のような存在です。ホール側にとっては招かれざる客であり、一般のお客様にとっても優秀台に座れるチャンスが減るので良いことはありません。「軍団=悪」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
今回の件では、そんな軍団の印象がさらに悪化する事案が発生。なんと他人の遊技台を横取りしたというのです。これだけに留まらず、物を投げるなどの迷惑行為を行っていたとか…。
これを受けて、ホール側も「出入り禁止事案」と判断し、然るべき対応をとるとのこと。私は関係ありませんが、このやりとりを見ただけで不快感を覚えました。せめてマナーとルールを守れないのかと、憤りすら覚えましたね。
過去には「3つの軍団」が縄張り争いしていたことも
思えば、私がホール店員だった頃も様々な軍団が来店していた記憶がございます。多い時は3つの軍団が押し寄せ、それぞれ「ここは俺たちの縄張りだ」と主張して、店の外で口論となっていたこともあったのです。
こちら側からすれば、ホールに縄張りもなにもありません。揉め事を起こされては他のお客様の迷惑となり、自店のイメージ低下にも繋がります。だからこそ「これ以上問題を起こすなら出入り禁止にする」と忠告をしました。
すると、それぞれの軍団のトップたちは争いをやめ、共存の道を選んだのでした。彼らにとって出入り禁止は「稼ぎ場所がなくなる」という死活問題に繋がります。なるべく波風を立てないようにするのが得策なのです。
こういった背景もあり、冒頭で述べたような迷惑行為に及ぶ軍団は一つもありませんでした。自ら居場所を減らすのが、どれだけ愚行なのか。大多数がそれを熟知しているということなのでしょう。
ただ、ホール側にとっては「軍団がいる」というのが好ましい状況ではございません。お客様に出玉を還元しようとしても、勝てる台を占拠されてしまいますから。当然「あいつら何とかしてくれ」、「以前より勝てなくなった」といったクレームが寄せられることも少なくありませんでした。
「本当はやりたくなかった」苦肉の策
この状況を重く受け止めた店長は、店のハウスルールを「出玉共有禁止」に変更するという策を施したのです。
これは他のお客様にも影響が出るので、店長は「本当はやりたくなかった」と話しておりました。リスクを背負ってでも、ホールをクリーンにしたいという強い意志が感じられます。
これまで軍団は大当りした人物から出玉を受け取り、それをもとに出玉を荒稼ぎする必勝パターンともいうべきルーティーンが確立されておりました。
それができなくなることが、大きな痛手となることは明白。これでホールから撤退すると思われたのですが…。
残念ながら、ルール変更を行っても軍団は一向に姿を消すことはありませんでした。以前と変わらず大量出玉を生み出し続ける日々が続いたのです。
そんな中で、ルール変更から数日が経った頃。ホール責任者が軍団のおかしな行動を見つけました。
「出玉の入ったICカードを、店外で受け渡ししている可能性がある」。
これを聞いた際は非常に驚きました。カメラには数人が店の外へ行き、何かを受け渡ししている姿がバッチリと映し出されていたのです。
ホールコンピューターによって事実関係を確認。明らかにクロだったため、ルール違反として出入り禁止へと追い込むことに成功したのでした。
それ以来、軍団はホールから完全に消え去り、平和な日常を取り戻すことができたのです。このような軍団とホールによる存続をかけたバトルは、今なお多くのホールで繰り広げられていることでしょう。
(文=ミリオン銀次)
<著者プロフィール>
ホール店員・雀荘店員といった職種を経験。それらを活かし、ライターとして活動中。特に力を入れているのはパチンコ・パチスロ分野で、自身の遊技体験やホール店員時代のエピソードを中心にしたコラムを執筆している。パチンコ・パチスロ歴は10年以上で「打ちたい台をトコトン打つ」がモットー。結果として、目も当てられない大敗を多く経験。「悲惨なエピソードも明るく紹介したい」といった拘りを持つ。