パチンコ「小当りラッシュ」規制間近!? 時代に逆行する「画期的な出玉増加システム」消滅へ一直線か……
新基準機のネックである継続率65%に左右されない「画期的な出玉増加システム」。1月に導入された『CRぱちんこGANTZ』(OK!!)によって注目を浴びた「小当りラッシュ」は、現在のパチンコ界における主流と言っても大袈裟ではない。
ST機への搭載では好評を得ることができなかったが、確変ループ機との融合で魅力が爆発。STでは回転数のみとなるが、確変ループならば次回まで継続させることが可能だ。確変中に「ハマればハマるほど出玉が増える」というコンセプトが、ユーザーの心を掴むことに成功したのだろう。
最上級の出玉性能を搭載した『CR桃剣斬鬼 あたし!鬼にはめっぽう強いんですぅ』(西陣)や『CR FEVER LADY GAGA』(SANKYO)など、導入前より注目を集める新台の多くは小当りラッシュ搭載機である。パチンコ界は「小当りラッシュ時代」へ突入したという印象だ。
10月に開催された第30回「フォーラム110」でも「今後のトレンドになる」と紹介されていたが、パチンコ界における”希望”と表現しても大袈裟ではないだろう。
しかし一部関係者の間では、小当りラッシュの規制を示唆する声が上がっている様子。『桃剣斬鬼』や『FEVER LADY GAGA』のような、強烈すぎる出玉性能が実現していることに不安を感じる関係者も存在するようだ。
「純増30個を実現した『桃剣斬鬼』など夢がある機種は関心を集めますが、小当りラッシュ性能を高めることによりハードルは当然ながら高くなります。大当り出玉や突入率、時短の有無などに反映させざるを得ませんからね。結果として、出玉の波が荒くなってしまうという印象です。
出玉規制が施行される状況で、そのような”荒い台”ばかりが生まれることに不安を感じてしまいます。大当たりではないので規制とは関係ないのですが、射幸性という部分に関しては『煽りすぎ』だと思いますから。時代に逆行していると判断されれば、間違いなく規制されるでしょうね」(パチンコライター)
来年の2月からは出玉を現行の3分の2までに抑え、標準的な遊技時間(4時間)で獲得できる出玉の上限が「5万円以下」に制限されるパチンコ業界。そのような状況において、規則改正後の出玉スピードが弱まった仕様にも対応が可能な小当りラッシュは貴重な存在だ。
しかし、時間消費型娯楽という「パチンコ本来の姿」への回帰に向かって動き出していると考えれば、問題視される可能性の方が高いとも言えるだろう。パチンコ界の未来に、必要不可欠な存在であることは間違いないが……。