パチンコから「アニメ」へ”逆輸入”されたあの人気機種とは? 「老舗メーカー」の意外な人気コンテンツもご紹介!!
パチスロ・パチンコにとって「アニメコンテンツ」はいまや必要不可欠な存在。導入されるほとんどの機種がアニメとのタイアップ機だ。
実際、毎年多くの新規コンテンツ機種が登場。今年2月にはパチスロとして人気ゲーム版権『戦場のヴァルキュリア』、ファンタジー小説原作の人気アニメ『GATE』が導入予定である。
ただそれとは逆に、「パチンココンテンツがアニメ化される」例も多く存在している。各メーカーがオリジナルコンテンツを生み出し、看板機種として活躍。そして二次利用されることも少なくないのだ。
そこで今回は、アニメ業界へ”逆輸入”されたパチンコ業界のオリジナルコンテンツをご紹介したい。
平和が誇るあの人気コンテンツ!!
平和といえば「麻雀物語」「南国育ち」シリーズなど萌えコンテンツに定評があるパチンコメーカー。そのなかでも圧倒的な人気を誇り、そしてアニメ化もされたのが、戦国武将を女体化した『戦国乙女』シリーズである。
パチンコ機として2008年、『CR戦国乙女』でデビューを果たした本作。戦国武将らしい凛々しさと可愛らしさをコンセプトにした「強カワ系」が人気を博し、翌年には、「月刊コミック電撃大王」(電撃コミックス)で連載が開始。そして2011年、テレビアニメ『戦国乙女〜桃色パラドックス〜』(テレビ東京系)が放送された。
その後、2期アニメ作はなかったものの、パチンコ・パチスロはこれまでに8機種もが登場。今なおホールで活躍する人気コンテンツとなったのだ。
パチスロ”萌え版権”の王道といえば……
パチスロ界を代表する萌えコンテンツといえば、『快盗天使ツインエンジェル』が真っ先に思いつくだろう。声優・田村ゆかりや能登麻美子など豪華声優陣が出演し、オリジナル楽曲を多数搭載。映像演出や挿絵など”萌え要素”満載のパチスロで有名である。
2006年、パチスロとしてデビューを飾った同作は、翌年には「月刊コンプエース」(角川コミックス・エース)にて連載が開始され、2008年にはOVAが販売。瞬く間にアニメコンテンツとしての人気を手に入れた。
そんな萌え版権としての知名度が高まるなか2011年、TOKYO MXで『快盗天使ツインエンジェル〜キュンキュン☆ときめきパラダイス!!〜』の放送が開始。そして2017年、続編『ツインエンジェルBREAK』が放送されるなど、アニメとしても高い評価を受ける作品となったのだ。この他、PSP・アプリでゲーム化もされ、パチスロ随一の人気を誇るコンテンツといえるだろう。
あのメーカーの看板機種がアニメデビュー!!
1969年創業のパチンコメーカー「西陣」。老舗メーカーだけに、導入機種の多くが「春夏秋冬」「花満開」シリーズなど古風なオリジナルコンテンツを多く抱えていた。
しかし、萌え版権がブームを迎えていた2009年、ついに同社はオリジナル萌えコンテンツを完成。パチンコ『CR桃キュン剣』がデビューを果たした。
日本のおどき話「桃太郎」をモチーフにした同作は、「実は桃太郎は女だった」と独創的な世界観となっている。そして誰も知っている桃太郎をアレンジ、そしてキュートな主人公・桃子姫が奮闘するパチンコ演出がユーザーの心を掴み、同社の看板機種まで成長したのである。
そうした人気を勢いに2012年、『モモキュンソード 〜星と黄金の太刀〜』(TOKYO MXなど)でアニメデビュー。声優竹達彩奈や伊藤かな恵など豪華声優陣が出演し、2014年には2期アニメが放送されるなど、大きな注目を集める人気作品となったのだ。
この他にも、多くのオリジナルコンテンツを抱えているパチンコ業界。多くのタイアップ機種がホールを占める昨今、そんな時だからこそ新たな新規コンテンツを生み出す価値があるのでないか。人気コンテンツの誕生に期待したいところだ。
(文=編集部)