パチンコ人口「最低値」を「更新」。市場は「大台」割れなど衰退は加速も……
公益財団法人日本生産性本部が報告した「レジャー白書2018」によれば、2017年のパチンコ参加人口は前年から40万人減の900万人となり、2年連続で過去最低値を更新した旨が明らかになっている。
最盛期には約1万8000店だった店舗数も、2018年6月末現在で9,454店舗まで減少。市場規模は19兆5400億円(前年比8780億円減)と、大台を割り込む結果となってしまった。
追い打ちをかけるように、今年2月からは出玉規制が開始。業界規模のさらなる縮小は確実視されている状況だが……。
「確かに『30兆円産業』と呼ばれた頃の勢いは感じられませんが、未だ市場規模19兆円を誇る巨大産業ですからね。パチンコ関連業界の業績1つで、余暇市場全体が大きく変わると言っても大袈裟ではありません。それだけの影響力を持つことを考えれば、簡単に消滅するとは思えませんよ。
もちろん危機感を持たなければならず、打開策を提示しなければなりません。その1つとして挙げられるのが、遊技人口の底上げですよね。今後も規制が強まっていく状況で、求められるのは稼働の上昇です。
ホールのサービス向上や、今後の軸である新規則機のデキが重要になってきそうですね。ヘビーユーザーを引き止めるだけではなく、初心者や休眠層を取り込む動きは激しくなっていくでしょう」(記者)
今回の出玉規制によって、大幅なユーザー離れが起こる可能性は極めて高かったと言えるだろう。しかし「自主的措置」によって状況は一変。特に厳しい内容となっていたパチスロ6号機に関して、希望の声が多く聞かれる。
「6号機に関しては『AT機の復活』など、魅力的な機種を開発できるようになりましたからね。『獣王』や『アラジン』『金太郎』というような、4号機時代の名機の復活を楽しみにしている方は多いようですよ。そんな反応を見る限り、離れたユーザーが戻ってくることも考えられますよね。