編集部
編集部
濱さんの第一印象は、どうでしたか?
アニ
うん。今とは違う意味で胡散臭かった。『デビルメイクライ3』に出てくるダンテのようなワインレッドの膝まで丈のあるレザーコートを着て、髪は茶髪のロンゲで、色眼鏡をかけて。まぁ、見た目がそんなんだから、「こりゃ、ほんとにロックが好きなヤツだな」と安心はしましたね。
実際、アタシもメタル好きだったもんで。まずはその辺りの話題を切り出して、かつみさんの警戒心を解くことに成功して。
濱
アニ
うん、初っぱなから意気投合したね。
で、かつみさんが「よし、面白そうだから、やるか」って快諾してくださって。まぁ、実際に動き出すまでには時間がかかりましたけど。
アニ
ガル憎に無理矢理ボーカルを押しつけたからね。彼にはほんと、苦労をかけたよ。
編集部
ともかく、そんな風に濱さんが発起人というか仕掛け人となって、2000年秋にマッパチはマキシシングル「2/16384」でCDデビューを果たすと。
アニ
自分自身、本格的な音楽活動は8年ぶりだったんだけど。これを契機に眠っていた音楽への欲望が完全に覚醒しちゃってね。マッパチとは別に、たまたま再会した昔の仲間と、若い頃にやっていたような古典的なハードロック・ヘヴィメタルのバンドを始めて、今に至ってます。