パチスロしながらお勉強!? なぜかシリーズ化された5号機初期の激レア台!!

お勉強もできちゃうパチスロ機

 以前、私が書かせていただいたコラムで、「脳トレでARTをゲットできる」という台を紹介させてもらったことがあるが、そんな「脳トレパチスロ」は他にもある。

 その名も『学習パチスロ』(遊人)シリーズ。“学習”という名が付いている通り、本機は勉強をしながらパチスロを遊ぶことが可能だ。

 スペックはボーナスのみを搭載したノーマルタイプ。通常時は「休憩」「授業」「入試」の3つのモードから選択可能で、問題中に発生するチャンス演出などで7セグが揃えばボーナス確定という非常にシンプルな仕上りとなっている。

「授業」を選択するとその名の通り「授業」がスタート。シリーズ機第一弾の「算数」であれば、「簡単な計算」や「パッと答えられないちょいムズ計算」などの問題が次々と出題される。

 2+3のような問題はすぐに解けるが、2桁の掛け算や割り算が出てくると一瞬「ん!? 」と手が止まってしまうこともあるが、安心してほしい。「授業」モードでは、制限時間がないのでゆっくりと考えればOKだ。

 一方、「入試」モードでは“制限時間”が存在。その時間内に答えられなければ「不正解」となってしまうので注意が必要だ。早く答えれば高得点になり、遅いと点数も低くなってしまう。得点によって称号がもらえたり、ランキング機能も存在するなど、細部までよく作り込まれている。そんなユーザーを飽きさせない完成度は本当に素晴らしいと思う。

 もし計算することに疲れてしまっても問題ない。「休憩」を選択すれば算数に関する情報が表示され、問題を解かずして勉強することができるし、ゆっくりとパチスロを楽しむこともできる。

シリーズ機も登場。一部のユーザーからは大好評だったが……

 この『学習パチスロ』シリーズは、『算数』のほかに『国語』『理科』も発売されている。となると「さぞ好評だったのでは?」と思った方もいるだろうが、残念ながらそうではない。

 第1弾の算数が発売された時点で、導入店舗は少ないし販売台数も多くなかった。しかしそれでも、第2弾である国語をリリース。導入店舗は前作よりも減ってしまい、第3弾の理科に至っては……私の口からは何も言わないでおこう。

 この3機種は発売時期が近かったことから、算数を作った時点で第2弾・第3弾の開発に着手していた可能性が高い。メーカーとしては「とりあえず販売しておこう」という軽いノリだったのではないだろうか?

 そんな「学習パチスロ」シリーズ。一部のコアユーザーからは大好評だったのだが、そんな方達からも厳しい声が飛んだ。それが「出玉率の低さ」である。

 作品によって若干出玉割が異なるものの、『国語』と『理科』に関しては「設定1で95%」と非常に辛いスペックだったのだ。

 登場した2007年頃は4号機が完全撤去となる時期。ただでさえ「業界的に厳しい」という状況だったが、それに加えてスペックも粗悪となれば遊技する人が少なくなるのも仕方ないだろう。もう少し出玉率が高ければ評価は多少変わっていたかもしれない。

 低設定の「スパルタ教育」に誰もついていくことができず、結果、学習パチスロは3機種しか発売されなかった。メーカーが出玉率という”問題”を解くことができていれば、他の科目も登場していたかも?。

(文=ロマニスタ鈴木)
<著者プロフィール>
 好きなゲームキャラクターがモチーフのパチンコ『CRソニック』でホールデビュー。
その後パチスロも遊技するようになりドハマりする。好きな機種は5号機時代のSNKプレイモアが出していた機種たち。パチンコでは甘デジやライトミドルを好んで打つ。サッカーと猫をこよなく愛し、週末はJリーグの試合を平均6試合くらい見ている。

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