「万枚続出スマスロ」…その初代は「計5つのボタン」を搭載した「115万パワー」ART機【パチスロ5号機回想】
5号機回想~パチスロ「キン肉マン」~
4thリールひとつひとつに付けられたストップボタンと、演出用の「肉ボタン」。計5つのボタンがある斬新な筐体を身に纏った山佐の『パチスロキン肉マン』が、当時としては最高峰の機械割約「115万パワー」を武器に、ホールという名のリングで暴れ回ったのは、5号機時代の2008年のことだった。
搭載されたボーナスは、純増約50枚足らずの「バトルゲーム(BG)」のみ。無論、これ自体で大量出玉を得ることは困難であり、出玉増加の主軸を担うのは、このBGを引き当てることで突入のチャンスを迎えるART機能「マッスルタイム」である。
ARTの当否はBG中に発生するバトル演出でジャッジされ、首尾よく突入すればリプレイ確率が大幅アップすると共に、3択10枚役及び2択ARTパンク役の種類が完全ナビされる。
これらの指示に従うだけで消化中は1Gあたり約1.1枚の増加が見込めるだけでなく、突入後は例外なく次回BG成立まで継続し、その後は初当り時に決められた継続抽選&当該BGでの突入抽選のダブル抽選が行われる。最高継続率は87.5%だ。
万枚続出「スマスロ」の初代は設定推測要素も豊富
BGはゴングBG、赤7揃いBG、青7揃いBG、黒7揃いBGの計4種類で、メインは全設定共通:112.21分の1で成立するゴングBG。成立時のART突入率及び継続期待度は低確4種類、高確4種類と計8種類あるモードで管理され、通常時&ART中はベル成立を機に高確への移行抽選が行われるほか、BG→ART非突入時は状態アップに期待できる。
一方、各種7揃いBG出現率には設定差があり、高設定ほど優遇。成立時のBG突入率及び継続期待度は常に一定で、基本的にBG突入率も設定に準じて高まる。
ただし、設定6のみ7絵柄の種類を問わず突入率87.5%、継続率1.56%で固定。それ故、どの7絵柄が揃っても高確率でARTへ突入する反面、単発で終了しやすい。また、設定6は低確滞在時のゴングBGからもARTへ繋がりやすい…といった特徴もある。
BG重複フラグはリプレイ、ゴングリプレイ、ベルリプレイ、チェリーの計4種類で、ベルリプレイはBG確定。ゴングリプレイは27%~28%ほどでBGへと結び付き、通常リプレイはゴングBG、チェリーは7揃いBGのみと同時成立する。ちなみに、ゴングリプレイ成立時は1G限りのRTへ突入する。
設定推測要素はBG突入率、7揃いBG出現率、チェリー&ベル出現率、ARTパンク役出現率など。BG中は主題歌にも要着目で、基本的に奇数設定は「キン肉マンGo Fight!」、偶数設定は「炎のキン肉マン」が流れやすい(設定6は均一)。
なお、山佐は本機の大ヒットを受けて、キン肉マンをシリーズ化。昨年8月にデビューした『スマスロキン肉マン~7人の悪魔超人編~』は、現在もホールで万枚を多発させている。