パチンコ「衝撃・連チャン」システムを実現!! “業界初”の画期的マシンが物語の歴史を紡ぐ…
物語自ら「物語」と名乗るメタフィクションの構造タイトルを最初に披露したコンテンツは、「源氏物語」であろうか。長らく世界最初の長編小説と呼ばれていたような記憶もある。なんと西暦1008年、平安時代のことである。
よく調べたら「竹取物語」が始めらしい。その源氏物語にそういった意味の言及がなされているようである。まあ、何にせよ、9世紀後半から10世紀前半に「○○物語」というタイトル方式は生み出され、以後、現代までこの手法は連綿と継承されてきた。
伊勢物語、平家物語、雨月物語、南極物語、東京物語、青春残酷物語、化物語、俺物語、世にも奇妙な物語、星のカービィ 夢の泉の物語、大江戸線物語など枚挙にいとまがないが、かくいうパチンコにも「物語」が付く機種がいくつも存在する。
その筆頭といえば、玉界を代表する『海物語』となるが、これこそ古典文学でいう源氏物語の立ち位置で、『物語』の始まりといえば『麻雀物語』なのである。
『麻雀物語』は1991年に平和から発売されたデジパチ機で、業界初となるフルカラー液晶のデジタルを搭載していることから話題を呼んだ。内容こそ麻雀牌が上から下に変動するだけの単純なアクションとなっているが、パチンコといえばドット、ドラム、7セグといったローテクノロジーの表示機器が当り前だった時代に、液晶ディスプレイは衝撃的であった。
しかし、本機においてもっとも重要なのはそこではない。パチンコとしての性能にこそ多くのファンが魅了され、人気機種となったのである。その本機に組み込まれた「性能」とは、俗に言う保留連チャンで、この『麻雀物語』は、保留連チャンのシステムを世に知らしめたマシンでもある。
大当り消化時にたまった最大4つの保留によって、約23%の期待度をもって連続大当りを発生させることとなる。スペック的には大当り確率1/240で確変も時短も付かないノーマル機なのだが、大当り中の入賞処理でプログラムにエラーが発生し、保留玉の抽選確率を1/16に書き換えてしまう。
このように保留連チャンには特殊な行程が必要であるが、とはいえ、通常の打ち方をしていれば自然発生する類のもので、店や機械の隙きを突いた特別な攻略法などではなく、もともとのゲーム性にデザインされた本来の設計なのである。
当時の保留連チャン機はこのような手法がスタンダード、だいたい大当りラウンド中に保留の確率を書き換えるといったものだった。それと同時に仕組みの裏を突いた攻略法なども存在し、いわゆる「攻略誌」が勢いを増していた時代となる。
メーカーからの情報提供といった協力など皆無に等しく、それぞれの雑誌が独自のルートから実機を入手し、各媒体のメソッドによって台に組み込まれているプログラムデータを解析するといった流れによって機種の情報収集を行っていたのである。
パチンコ史における大いなる物語を紡いだ保留連チャンマシンの名機。その偉業はパチンコが存在するかぎり語り継がれていくだろう。
(文=大森町男)
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