パチンコ「136連・一撃4万発」炸裂の激アツ分野！ 伝統的スペックと多彩な演出で魅せた傑作CR機

高い人気を誇るロボットアニメ

　世界に誇る日本の文化を牽引するアニメにおいて、人気のジャンルに「ロボット」がある。

「機動戦士ガンダム」や、ロボットのジャンルに区分するかどうかの議論は絶えないが、「新世紀エヴァンゲリオン」など、いまだに大きな影響を与える状況を見るにつけ、ロボットはアニメの歴史にとって非常に重要な要素となる。

　そのロボットアニメは1970年代の前半に「スーパーロボット」と呼ばれる形で誕生。巨大な人型戦闘メカとして迫りくる敵を打ち倒すのである。

　同ジャンルのパチンコ機といえば『ぱちんこCRスーパーロボット大戦OG』が記憶に新しい。約97%で大当りがループする圧倒的な連チャン性能を武器に、「136連・一撃4万発」など凄まじい出玉報告が続出した。

同ジャンルのタイアップ機といえば「マジンガーZ」

　そんな「スーパーロボット」の先駆者である超人気アニメといえば「マジンガーZ」を忘れてはならない。パチンコとして2003年に登場した『CRマジンガーZ』は、同ジャンルのタイアップ機としてパイオニア的な存在であった。

　確変1/2で大当り終了後に100回転の時短が付与される04基準以前の伝統的なスペックタイプで、大当り確率が1/356.3、1/317.7の2つのタイプがそれぞれ2種類、兄弟機として用意されていた。

　そして、その盤面には巨大なマジンガーZの役物を搭載。液晶上部に頭部があり、その左右を掴むようにハンドパーツ（Zハンド）が配置されたダイナミックな見た目はインパクト抜群。まさにスーパーロボットの存在感を再現している。

　もちろん、この役物はただ飾ってあるわけではない。さまざまな場面で作動し、大当りの手助けをしてくれるのである。例えば左図柄停止時にZハンドが動くとチャンス。右図柄をスベらせてリーチを誘発。両手が動くパターンなら「ダブルクラッシュ」として信頼度が大幅にアップする。

　また、特定のリーチが外れた際にはこのZハンドに注目。役物が震え、中図柄を再始動させれば復活大当りとなる。プールリーチ、必殺兵器リーチ、アフロダイAリーチが発生した時がこの「Zハンドアタック」の契機となる。

　ほかにも、おなじみの「ロケットパンチ」をはじめ、光子力ビーム、ルストハリケーン、ブレストファイヤーといった敵を倒す決め技が演出に組み込まれている。

　おなじみの演出といえば、プールが割れる出撃シーンから、小型航空機がマジンガーZの頭部に合体する「パイルダーオン」に成功するとSPリーチに発展するスーパー発展演出があったりと、原作の要素をパチンコの演出にうまく落とし込んでいる。

　ロボットアニメの世界観を見事に活かした質の高さで確かな人気となった『マジンガーZ』。その後、羽根物になったり、『マジンガーZ対グレートマジンガー』とコンテンツ力をパワーアップさせながらシリーズ展開がなされた。

　残念ながらメーカーの消滅とともにこれまで『マジンガーZ』が本シリーズ以外でタイアップされていないが、モチーフのロボットアニメ同様、歴史的に意義の深い「初代」マシンとなっているのである。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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