パチンコ大事件を巻き起こした「幻スペック」……「伝説の爆裂機」など名作を振り返る!!
パチンコ業界の歴史は、出玉スペックの規制と規制緩和の「いたちごっこ」と申し上げても過言ではなく、その度に各パチンコメーカーは試行錯誤の末に新たなスペックを生み出してまいりました。今や必ずホールで見かける「ST機」や「1種2種混合機」もそうしたメーカーの類まれなる企業努力の賜物ですね。
今回は、そんなパチンコの歴史を彩った過去の「面白スペック機」を個人的にピックアップしてみました!
大事件を巻き起こした「幻のハイスペック」機
『CR蒼穹のファフナー』2009年3月導入 SANKYO
本機は、デジパチに羽モノの要素を加えた異色のゲーム性と、1500発が約85%ループするという超爆裂スペックで、同時期に大ヒットした初代牙狼以上の爆発力を秘めていました。
ただし、85%ループに入れるためには、大当り後の時短中(2回転または5回転)に自力でV入賞させる必要があり、羽モノの要素を取り入れた難易度の高い「ガチ抽選」がウリだったのですが…。
導入直後の早い段階で、特定の打ち方をすれば高確率でV入賞できる攻略打ちが発覚。結果「無限に連チャンさせる事が可能になってしまい、全国のホールが大わらわになる大事件に発展したのです。
当時の事はよく覚えていますが、一部パチンコファンの間ではお祭り騒ぎでしたね。筆者も、わずかな期間でしたが稼がせてもらいました。メーカー側は「攻略打ちの対策は万全」と自信満々にホールへ説明していたようですが、結果はごらんの通り。瞬く間にホールから撤去されてしまいました。
もし、攻略法対策さえしっかりしていれば、初代『牙狼』並みの爆裂スペックを誇る本機は間違いなく大ヒットしたはず。今頃は『牙狼』のような超人気シリーズになっていたかもしれません。そう考えると、本当にもったいない機種でしたね。