パチンコ「究極ミッション」……設置されている台を「全部当てる」に挑む!!【孤高パチンカーの挑戦-1】

　しかも天井のないパチンコは「当たるまで」のハードルがけっこう高かったりします。2倍、3倍のハマリなんてざらに起こるので、心が折れやすい環境でもありますから。

　でも、実際にやったとして、トータルで勝つことができるのか？　いくらくらい負けるのか？　費やす時間は？　等々、気になることが噴出。そこで私が実験台となってこの「1パチコーナーに設置してある機種を全台当てるまで打つ」を遂行することになりました。

　って書けって編集部から言われました。みんなで馬鹿話をしていた時に私がこの疑問を口にしたところ、「じゃー町男が実際にやってみればいいじゃん。てか、やれよ」と言わんばかりの顔で担当の編集者が悪意の笑みを私に向けてきたのです。

　さてこの企画、目標はいたって簡単なのですが、細かいルール設定が意外と難しい。はじめはどちらでもいいから1パチコーナーの端から1台ずつ打っていけばいいと考えていました。しかしこれをすると必ず「海地獄」が待ち構えているのです。

　どの1パチコーナーでもほとんど共通していると思いますが、『海物語』はシリーズで一ヶ所に固めて設置しているじゃないですか。これだと「当てたら隣の台に移動」ルールにすると、この当てても当てても次も海という蟻地獄ならぬ海地獄が存在してしまうのです。

　しかも海地獄は1パチコーナーのどちらかの端に設置されていることが多いので、最初か最後に必ず海地獄が訪れるという心理的負担によるモチベーションの低下が見込まれます。ちなみに目星を付けている実戦ホールでは70台以上の海シリーズが設置されています。これは想像しただけで“げっそり”します。