パチンコホール蝕む「働き方改革」人員不足に疲弊……業界最大の「内的要因」は多岐に……
また、現在の日本における「働き方改革」も重くのしかかる。アルバイトスタッフの不足を社員に補ってもらう過程で、一時的ながら社員の労働時間などに関し大きな負担を強いてしまう可能性もある。店長等は時間割り振りなどにより苦労してしまう構造というわけだ。
GWは4月末~5月。学生アルバイトがちょうど3月に「卒業」してしまう時期でもあり、そこから新たな人員確保をしなければならないが、その難しさは前述の通りだ。ホールにとってもっとも苦しい時期に大型連休があるということである。
今年の10連休のホール企業はおおむね好調だった。しかし、その中で「ベストなサービス」を提供できなかった店舗があるとするならば、後々を考えると大きな損失につながる可能性もある。今年ほどの大規模休暇は当面ないだろうが、連休のたびに同様の問題が生じるならば、「働き方改革」との折り合い、スタッフ確保への尽力はもちろんのこと、玉積みではなく各台計数システムのような「自動化」をより推し進める投資が、店舗やホール企業ごとに必要になってきそうだ。