パチンコ「新感覚の爆裂」……「衝戟の全突フルスペック」に下された評価とは!?【激アツ新台実戦JUDGEMENT】
ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、ボーダー激甘の「トリプルポケット」が生み出す未知の衝戟『P亜人~衝戟の全突フルスペック!~319ver.』(以下、亜人フルスペ)だ。
本機の存在こそ、象徴としての「亜人」なのである。
「亜人」とは外見は人間と変わることがない死なない新生物。いわば未知の新種生命体だ。つまり、パチンコ界における未知の新生物が本機となる。それは導入から2週間経った現在までにおいてかつてないほど渦巻いている酷評の嵐がその証左である。
要は、「受け入れづらい異物」。パチンコの常識を大きく打ち破った、良く言えば意欲作、悪く言えば〇〇台となる。
今回のJUDGEMENTの対象となるのは大当り確率が1/319となる『フルスペック』なので、それを前提に読んでいただきたい。ライトミドルバージョンとなる『P亜人~衝戟に備えろ』とはまただいぶ印象が異なる評価、解説となるからである。
さて、本機の最大の特徴といえば「トリプルポケット」である。ヘソの内部には3つの入賞口があり、ランダムに可動するギミックによってそれぞれに振り分けられる。向かって右と真ん中の赤枠で示された部分が従来のヘソの役割を担い、ここに入るとメインデジタル(7セグ)が変動する。いわゆる特図1である。
一方、左にある黄枠で囲まれた穴に入賞すると液晶の左下に表示された「CHANCE POCKET」が変動。同じ絵柄が3つ揃うと右打ちがアナウンスされ、電チューに玉を入賞させる手順が発生する。
これは「亜人RUSH CHALLENGE」と呼ばれる1回転限定の時短のような性格のもので、右打ち時と同じような確率(約1/9.9)で大当りを狙うことができる。こちらはいわゆる特図2の抽選となり、ライトミドルバージョンならRUSH直撃を期待できるアツい演出となっている。
ただ、本機『亜人フルスペ』は大当りすれば必ず時短(12or100回)+残保留4回の「SUPER亜人RUSH」に突入するので、それほどメリットは感じられないかもしれない。
それどころか電チュー直撃(1/319.6)しないと獲得できない時短100回がヘソだと40%もあるので、より利益を正当に受け取りづらい印象となる。さらに、「亜人RUSH CHALLENGE」突入率は1/1200とも1/1300とも言われているので余計にそういったイメージになりそうである。
ここまで「トリプルポケット」について述べてきたが、もっとも問題となるのは、ヘソに入賞した玉がなかなかデジタル回転に結びつかない点だ。
もちろん、タイミングによっては連続で中央・右ポケットに入る場合もあるが、おおむね一番左のCHANCE POCETまで玉がいってしまうし、羽根ギミックの影響で回りムラが頻出し、プレイヤーがストレスを抱える場面が多発する印象もある。