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2019.11.24 07:05
パチンコ「新感覚の爆裂」……「衝戟の全突フルスペック」に下された評価とは!?【激アツ新台実戦JUDGEMENT】
文=大森 町男
とまあ、何かと御託を並べたが、要するに「回らない」台なのである。ただ、それは折り込み済みというか、スペック的にもそれを前提として構築された面があり、その証拠にボーダーが非常に甘くなっている。
等価で14回転を切るような数値なのであるが、これに伴い、現金投資スピードが非常に早く感じられる。演出も「煽り過多でも結果はあっさり」とトータルでみれば消化スピードは早い部類なので、近年では感じたことのないような投資の早さを体感した。
まるで権利物、一発台を打っているような感覚である。出玉的にも、RUSHに入れば約82%ループで7割がフルラウンド(実質約1200個)、一撃力を表すTY(連チャン時の平均出玉)も6000発に迫る勢いである。P機の中でも抜群に爆裂指向の高いマシンとなっている。
このような機種を好むプレイヤーはヘビーユーザーに多く見られる。そして、彼らは得てして「版権」や「演出」にあまり頓着がないのである。こういった嗜好性を理解した上で本機は製作されたのであろう。そう考えれば、本機の演出全般に対するアプローチはある程度理解できるものとなる。
初打ちを終えたユーザーの意見には演出に対しての強い否定が散見された。かく言う私も「これ亜人である意味あるのか?」と疑問に感じたものである。特に、個人的には原作のマンガを非常に面白い傑作であると捉えていたので、その印象もなおさらである。
しかし、先に示した理由に考えが及ぶと納得できる部分もあった。何より、絵が命であるマンガ・アニメ版権においてメインデジタルを7セグに設定し、液晶で展開する映像を従属的なものにしていることこそ、亜人とIMBの関係を比喩として表現しているのではないだろうか。
原作を知らないユーザーは、黒いミイラのようなアレが亜人だと勘違いする向きもあろうが、あれは亜人によって生み出される能力のひとつ(IBMと呼ばれる)で本体をサポートするものである。
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